再挑戦!もっとホンモノに近いモロッコヨーグルを作りたい!
2017/03/23
「モロッコヨーグルを大量に食べたい!」が大好評につき、「もっとホンモノっぽい」を目指した改良版のレシピをつくってみました。
前回の反省点
1.砂糖のじゃりじゃりが気になる
2.油脂が主張してくる
反省点1
前回わりと本物に近い味に仕上がったと思っていましたが、口にのこる砂糖のじゃりじゃり感がどうも気になりました。
じゃりじゃりの解決策として、「作ったモロッコヨーグルを火にかけて砂糖を溶かしてしまおう!」と、耐熱容器に入れて溶かしたのですが・・・
まったくの別物に仕上がるという結果に。
反省点2
製品版のモロッコと比べると、生地が重い!
「あー、いま油脂を食べてるなあ」と、思わず意識してしまう口当たりで、良くいえばこってりしているけれども、正直に言うなら脂っぽい。
製品版はふんわりさわやかで、油脂を感じさせない仕上がりなのです。
そんな訳で今回は、その点を改善しようという試みです。
ではいってみましょう!
「本物に近いモロッコヨーグルを大量に食べたい!」
作る前にまずは本物の味を知らなくてはなりません。
近所に駄菓子屋がないのでアマゾンで箱買いしました。
本物は生地がふわふわしていて、じゃりっと感も上品なものです(※ホンモノも若干じゃりっとしているのです)
まずは恒例の材料チェックから
・植物油脂
・砂糖
・ブドウ糖
・酸味料
・コーンスターチ
・甘味料(ステビア)
・調味料(アミノ酸)
・食塩
・香料(オレンジオイル)
・乳化剤
(モロッコヨーグルのフタより)
用意したもの
・ショートニング 220グラム
・粉砂糖 220グラム(ショートニングと同量)
・コーンスターチ(生地の仕上がり具合を見ながら少量ずつ加える)
・クエン酸(小さじ2杯くらい。お好みで量を調節)
・ブランデーエッセンス(オレンジオイルの代わりに)
・食塩 少々
今回使用した砂糖は「粉砂糖」というパウダー状のものです。
コメントでナイスアドバイスをいただきました。
これでじゃりじゃり感がなくなるはずです。
モロッコヨーグルの作り方(改良版)
1.ショートニングと粉砂糖をボウルに入れてひたすら混ぜます。
ショートニングを絞ります。
粉砂糖を入れます。
粉砂糖を使っているので大丈夫だとは思いますが、前回の反省を生かして、とにかく長時間グルグルと混ぜました。
↓ 5分後
やがて全体的に空気を含んで白っぽくなってきました。
試食をしてみると、予想通り砂糖のじゃりじゃりがない!!
これはいいヨーグルができそうな予感です。
2.続いてクエン酸とブランデーエッセンス、食塩を投入。
本物と食べ比べをしながら味を見て、加えるクエン酸の量を加減しました。
本物は意外と酸味が強いのです。
今回はブランデーとラムエッセンスを使いましたが、完璧を求めるのなら「オレンジオイル」ですね。
ちなみにブランデー&ラムエッセンスでも違和感ありません(本物比)
3.コーンスターチで油脂を抑える
さて、このままだと生地がもったりと重く、食べているとしんどくなってきますので、コーンスターチを混ぜて軽くします。
製品版のフワフワとホイップしたような軽い生地には届きませんが、コーンスターチを加える前と後とでは、口当たりが全然違います。
脂っぽさがだいぶ軽減されました。
なかなか満足のいく出来栄えに気を良くしたので、ホンモノのパッケージに詰め替えて、フタも再接着して、満足度を高めることに。
ビニール袋の底のカドを1センチほど落として即席の絞り袋を作りました。
そこに自作モロッコヨーグルを詰めて容器に充填していきます。
(↑白いテンテンはペンキの跡です。ヨーグルが飛び散った訳ではないのです。)
自作ヨーグルの充填完了!
フタを再接着します。
ストーブの上にフタを裏表に置いて、そこへ容器を逆さに押し付ければ、熱でフタの接着剤が溶けて再び封ができるというアナログ方式です。
(↑ストーブの上にフタを裏表に置く)
(↑フタの上に容器を逆さに置いて、圧着させる)
カップ麺を作るときに、お湯を入れてフタしたあとその上に熱いヤカンを乗せると、ぴたっと張り付くのと同じやつです。
完成ー!!
見た目には製品版と区別がつきません(当たり前)
しかしですね、手に持つと若干重い・・・それが自作ヨーグルです。
ついでにこんなものも作ってみました。
お猪口みたいなアルミ製の小さな容器に自作モロッコヨーグルを充填して、自作パッケージを装着。
↑自作のフタを装着したところ
「モロッコヨーグルの改良版レシピ」のまとめ
今回の改善点
1、砂糖から粉砂糖に変更
2、とにかくひたすら混ぜる
3、コーンスターチを加える
ヨーグルを作っているイトウ製菓の社長さんがインタビューで
社長:「基本ベースはショートニングです。それと砂糖、クエン酸、香料。ほんとものすごく単純なんですよ。」
と言っていますので、材料的には今の方法で正解なんですが、やはりメーカーさんの作る製品はちょっとどこか違います。
製品版のふわっとしたエアリー感、あれをどうにか再現できないですかねえ。
自作バージョンでは添加していない「乳化材」にふんわりのヒントがある気がしています。
もしくはコーンスターチを加えたあと、泡立て器などを使ってもうひと混ぜしたらいいのかも?
とはいえ、前回よりもホンモノに近いモロッコヨーグルができました!
ところでじつは今回、動画にまとめようと思って撮影したんですが、諸事情(カメラ・PC性能など)により、お蔵入りとなりました。
環境が整ったあかつきには撮影しなおして、よいものをお届けできればと思っています。