オムライス弁当を簡単&きれいに仕上げるテクニックを紹介します。破れにくく、きれいな焼き目の薄焼き卵の作り方から、ライスを包んでお弁当箱にぴったりと詰める裏技、さらにはべちゃっとしないケチャップライスのレシピまで、料理研究家がコツを交えて解説。オムライス弁当レシピの決定版です!
【オムライス弁当のコツ1】破れにくい薄焼き卵の作り方
材料(1人分)
- 卵…1個
- 塩…少々
- 水溶き片栗粉…片栗粉小さじ1/2+水小さじ1
※今回は22cmのフライパンを使用
作り方
1 卵白を切るように混ぜ、塩・片栗粉を加える
卵白を切るように卵をよく混ぜる。白身のかたまりがなくなったら塩を加えて混ぜ、次に水溶き片栗粉を加えてさらよく混ぜる。
2 フライパンを熱し、濡らした布巾に数秒置く
フライパンを中火にかけ、サラダ油(分量外)を薄くひく。十分に熱したら(卵液を数滴落とし「じゅっ」と音がしたらOK)火を止め、一度濡れ布巾の上に数秒置く。
POINT
濡れ布巾に置くことでフライパンの熱ムラが少なくなり、卵の焼き目を均一にすることができる。
3 卵液を流し入れて広げ、弱火で2分焼く
フライパンを弱火にかけ、卵液を流し入れる。卵液は入れる直前にもう一度混ぜて底に沈んだ片栗粉を溶かす。フライパンを手早く回して卵液をフライパン全体に広げ、弱火のまま2分ほど焼く。
4 ふたをして10秒間蒸し焼きにする
卵のふちが乾いて鍋肌から少し離れてきたら、ふたをして10秒間蒸し焼きにする。火は弱火のまま。
POINT
卵の表面に半熟部分が残ったときは、ふたをして3~5秒ずつ様子を見る。
5 菜箸で卵を取り出し、粗熱を取る
薄焼き卵のふちを菜箸で挟んで平皿に取り出し、粗熱を取る。卵にしっかりと火が通っているので、菜箸で持っても卵が破けない。
【オムライス弁当のコツ2】きれいに包む&詰めるテクニック
用意するもの
- 弁当箱(仕切りのないもの)
- ラップ(幅30cmの中サイズ)
1 ラップを弁当箱の内側に敷き詰める
ラップを大きめにとり、お弁当箱の内側の角に沿わせるようにぴったりと敷き詰める。
2 薄焼き卵を弁当箱の内側に敷き詰める
薄焼き卵を1のラップの上に敷く。卵の焼き目のきれいな面を下(ラップ側)にすると見栄えがよくなる。弁当箱からはみ出したら、卵はそのまま外側にたらしておく。
3 ケチャップライスを詰める
薄焼き卵の中にケチャップライスを詰める。ライスの量は茶碗1杯(150g)程度が目安。弁当箱のサイズによって調節する。
4 形を整え、ラップごと取り出す
ラップの端を集めて包み、手で軽く押さえて形を整える。ラップを掴み、弁当箱から一度取り出す。
5 弁当箱をかぶせてひっくり返し、ラップを取り外す
4の上から再び弁当箱をかぶせる。上下をひっくり返し、ラップを少しずつ引っ張って取り外す。
6 オムライス弁当の完成!
お弁当箱にぴったり入ったオムライス弁当の完成。おかずを入れる場合は、指でオムライスを寄せてスペースを作る。
●ケチャップは『ラップに包んで持参』がおすすめ!
ケチャップはラップに包んで巾着状にして輪ゴムで止めて持参する。食べるときはピックや爪楊枝などでラップに穴を開けるとかけやすい。
【オムライス弁当のコツ3】べちゃっとしないケチャップライス
材料(1人分)
作り方
1 具材は小さくカットする
玉ねぎ・ピーマンは5mm角に切り、ソーセージは5mmの輪切りにする。具材は、形をそろえて切ることで熱の通りが均一になり、見た目にも美しい。
2 フライパンで具材を炒める
中火にかけたフライパンにサラダ油(分量外)をひき、1の具材を入れて炒める。玉ねぎが透き通ってしんなりしたらOK。
3 弱火にしてケチャップを加える
弱火にし、ケチャップを加えてさっとあえる。ケチャップをごはんより先に入れて加熱することで、酸味がまろやかになる。
4 温かいごはんを入れ、切るように炒める
フライパンに温かいごはんを入れて炒める。木べらは寝かさず、切るように混ぜるとごはんの粒がつぶれにくい。塩・こしょうで味を整えて完成。
POINT
冷たいごはんを使うと「べちゃっ」としてしまうため、必ず温かいごはんを使う。
●色が薄いときは…
ケチャップライスの色が薄いと感じたら、ケチャップを追加する。フライパンの中央に空きを作ってケチャップを加え、水分を少し飛ばしてからごはんと炒める。
■忙しいときには冷凍食品を使ってオムライスを作りましょう。一気に時短できます!