キャンプ場で、食器を乾かす時に大活躍するハンギングドライネット。実は、おうちでもドライネットを使えば、ドライフルーツや干し野菜、干物まで自作できちゃうんです!今回はハンギングドライネットを使用した乾物作りの方法をご紹介します。
キャンプで使うハンギングドライネットは、ドライフルーツ作りにも活用できる!
キャンプで食器を乾かすために使う「ハンギングドライネット」。
↑こういう形のもので、キャンパーなら持っている人も多いのでは?
そして、実はこのハンギングドライネット、おうちでも活用できるのをご存じでしょうか。
その活用方法が、ドライフルーツや干し野菜作り!
ハンギングドライネットを使えば、初心者でも簡単に作れてしまうんです。
今回は、ドライフルーツや干し野菜、魚の干物の作り方を写真付きでご紹介します!
ハンギングドライネットで作ろう! 甘みが倍増する簡単ドライフルーツの作り方
ドライフルーツは、果物を切って天気のいい日に干すだけで、カンタンに作れます。
そのまま置いておくよりも日持ちするので、たくさん果物をいただいてしまった時などにおすすめです。
市販のドライフルーツは砂糖が加えられていることが多いですが、自分で作ればヘルシーに仕上がります。自然の甘味で十分美味しく食べられますよ。
初心者でも挑戦しやすいおすすめの果物は、こちら。
- オレンジ
- りんご
- キウイ
乾燥して水分が飛ぶとギュッとサイズが小さくなるので、大きめに薄く切ると出来上がりの見栄えが良くなります。
果物別に、ドライフルーツに適した切り方をまとめました。
オレンジでドライフルーツを作るポイント
今回は、初夏が旬のニューサマーオレンジを使用しました。
たくさん購入して、一気にドライフルーツにしちゃうのもおすすめです。
生で食べる際にはりんごのように皮を剥いていただきますが、ドライフルーツ作りでは皮のまま輪切りにして使用します。
レモンなど他の柑橘類で作る際も同様に皮のまま切ります。
りんごでドライフルーツを作るポイント
水洗いしたあと皮のまま薄切りし、色の変化を防ぐため酢水かレモン水にしばらくつけておきます。
干す前に水分はしっかり拭き取りましょう。
キウイでドライフルーツを作るポイント
ピーラーで皮を剥いたあと、包丁で薄く輪切りにします。
どのフルーツにも共通する「ドライフルーツ作りを成功させるポイント」とは
どのフルーツも、カビや痛みを防ぐために、干す前にキッチンペーパーなどで、表面の水分をしっかり拭き取っておきましょう。
そうすることで、腐敗させることなく早く乾燥させることがきます。
2日間天日干しすると、こんな感じに!
今回はそれぞれのフルーツを、お天気の良い日に2日間天日干ししてみました。
結果は以下になります。
2日間の天日干しでは、半ナマ状態のセミドライフルーツに仕上がりました。
このまま食べるとしっとりしつつ、少しだけシャキシャキ感のある、クセになる味わいです。
ドライフルーツ作りの、乾燥度の参考にしてください!
自作ドライフルーツの活用レシピ! フルーツティーやフルーツヨーグルトなどの作り方
果物の旨味がぎゅっと詰まったドライフルーツ。そんなドライフルーツを活用したおすすめレシピをご紹介します。
香り豊かなドライフルーツティー
【用意するもの】
- 好きな紅茶のティーバッグ
- 自家製ドライフルーツ
【作り方】
- 沸騰したお湯で紅茶を淹れます
- ティーバックを取り出したらお好きなドライフルーツを投入します
以上です。カンタン!
フルーツの甘みが溶け出して、紅茶も自然な甘さで美味しくなります。
ドライフルーツは紅茶で柔らかくなり、みずみずしさが戻って、また違った食感を楽しめます。
朝食にぴったりドライフルーツヨーグルト
【用意するもの】
- プレーンヨーグルト
- 自家製ドライフルーツ
【作り方】
- ヨーグルトにドライフルーツをつけておきます
以上!これまたカンタンです。
皮をむいたり切ったりする必要がないので、準備も楽チンですね。
ドライフルーツはヨーグルトの水分でしっとりし、ヨーグルトは水気が減って、ギリシャ風に仕上がります。
夜寝る前に仕込んでおけば、朝食にぴったりです。
ハンギングドライネットで作ろう! 保存におすすめな簡単「干し野菜」の作り方
ドライフルーツと同じく、干し野菜も作成できます。
薄切りにした状態なら、天日干しで2日ほどで完成。
手軽に干し野菜が作れるおすすめ野菜は、こちら。
- シイタケ
- カボチャ
- ニンジン
それぞれの野菜の、干し野菜作りに適した切り方を説明します。
干しシイタケを作る際の切り方
シイタケは丸干しも可能ですが3日以上時間がかかるので、汚れをキッチンペーパーで拭き取ったあと、軸をとって薄切りにするのがおすすめ。
個人的にも、薄切りの方がお料理にも使いやすいと思います。
干しカボチャを作る際の切り方
タネをとったら、皮付きのまま薄切りにします。
干しニンジンを作る際の切り方
人参は洗ったあと薄く切ります。写真では皮を剥いてありますが、お好みで皮付きでもOK。
今回は輪切りと細切りの2種類で作ってみました。細切りの方が料理に使いやすい印象です。
どの野菜にも共通する「干し野菜作りを成功させるポイント」とは
ピーラーやスライサーを使って細く薄く切ると、乾燥しやすくなりすぐに完成させることができます。
フルーツと同じく、野菜も表面の水分をしっかり取ってから干してくださいね。
2日間天日干しすると、こんな感じに!
野菜を2日間天日干しした結果は、こちら。
野菜はフルーツに比べて、2日間でもかなり乾燥しました。
カサカサしていて、ニンジン・シイタケは風で飛びそうなほど軽くなりました!
自作干し野菜の活用レシピ! お味噌汁が簡単でおすすめ
干し野菜のいいところは、調理の際に包丁・まな板を使わないところです。
おすすめはスープや味噌汁。煮込みつつ野菜を戻せるので、わざわざ別に野菜を戻す手間がなく簡単に調理できます。
筆者は輪切りの干しニンジンで味噌汁を作ってみました。
鍋に水と出汁、人参を入れて2時間くらい放置し、あとは普通にお味噌汁を作るだけです。
2時間だと、人参にはまだ少し歯ごたえの残る仕上がりになります。柔らかめが好きな方は、一晩水に浸けておいて、朝ごはんにするのもおすすめです。
また干し野菜は生野菜と比べて、大きさは半分以下になり軽く、かさばらないので、キャンプに持参するのもおすすめです。
ハンギングドライネットで作る 旨味マシマシ! 意外と簡単な干物の作り方
大変そうな干物作りも、実はハンギングドライネットを使えば、おうちでできちゃうんです。
お魚をさばいて、約10%の濃度の塩水(お魚の種類によります)に1時間30分程度つけておき、干すだけ!
おすすめは干物の定番、アジ。手に入りやすく捌きやすいです。
釣り歴50年の父から教わった干物の作り方レシピを紹介します。
【用意するもの】
- アジ
- 塩水
【作り方】
- ウロコ・内臓、エラをとってアジをさばく。ゼイゴは取らなくてOK。
内臓や血は細菌増殖の元。よく洗って落としておきましょう。 - 塩分濃度3~10%の塩水に1時間~6時間冷蔵庫でつける。
※冬は3~5%、夏は5~10%と、季節や魚の脂具合によって変えています。今回は5%の塩水に3時間漬け込みました。 - 軽く水で流し、しっかりと水分を拭き取る。
- ネットに入れて干す。
日陰で干すレシピもありますが、私はカラッと晴れた日に一気に天日干しするのが好きです。完成の目安は、表面が乾き「触れて指紋がつく程度」が定石です。
今回はお日様で3時間、日陰で4時間の計7時間干しました。
作った干物は完璧に水分が抜けているわけではないので、長期保存には向きません。冷凍保存も可能ですが、できるだけ早めに食べちゃいましょう。
魚をさばくのはちょっと...という方もいるかもしれません。でも、三枚に下ろしたりお刺身にするよりも、お腹を開くだけの干物の方が簡単です。
ただ、お魚を干すとどうしてもハンギングドライネットににおいがついてしまうことがあります。気になる方は避けておいた方が良いかもしれません。
トースターを使った干物の焼き方
魚焼きグリルがなくても大丈夫!トースターでカンタンに干物が焼けます。
【焼き方】
- アルミホイルのピカピカしてない方を上向けにして、トースターにおく
- アルミホイル全体に、キッチンペーパーで薄く油を引く。
- 干物の皮を下にして900wで10分〜15分ほど、様子をみながら焼く。
食べ終わったらアルミホイルごとゴミ箱にポイするだけなので、お掃除も簡単。
トースターを使って、美味しい干物を味わってみてください。
自作の干物は美味しさ倍増!アジの干物だけに、良いおアジ♩ってね。
キャンプの洗い物置き場にも乾物作りにもおすすめ! キャプテンスタッグのハンギングドライネット
今回ドライフルーツや干し野菜、干物作りに使った「ハンギングドライネット」。
もしも今から購入するのなら、こちらがおすすめです。
キャプテンスタッグのこちらの商品は、もともと燻製作り用に作られたハンギングネット。
食材の乾燥が本来の用途ですが、食器の乾燥に使うことも可能。初めてのドライネットにも、すでに一つ持っているという人の追加購入にもちょうど良い、お手頃なお値段です。
魚などのにおいが強いものを干す場合は、におい問題解消に、食品用と食器用と、用途別に使い分けるのもおすすめです。
楽しくカンタンにドライフルーツ作り♪ おうちで乾物作りを楽しんじゃおう!
ドライフルーツ、干し野菜、干物...
今回はハンギングドライネットを使った乾物作りをご紹介しました。ここで紹介した以外にも、干し芋作りや梅干し作りにも活用できます。
お日様パワーを浴びて作った自作の乾物は、旨味がギュッと詰まって、とっても美味しく仕上がります。ぜひ、ハンギングドライネットを使って、おうちで乾物作りを楽しんでみてください。
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