2025年8月18日 更新

ママと子供のためのおススメ銭湯~小田急線沿線

子供と一緒に楽しめる銭湯は、多いようで少ないもの。そこで銭湯好きのライターが実際に体験した中から、3つのおススメをお伝えします!熱いお湯が苦手のお子さんも楽しくなる銭湯です。

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住宅地にあるほっくりとした銭湯や銭湯設備のある施設など新旧が織りなす小田急線沿線

東京都の新宿と神奈川県を結ぶ小田急線。代々木上原から千代田線と連結するため都心にも近く、人気の沿線の一つです。
近年では厚木周辺が2021年から2024年にかけて「住みたい街ランキング」(LIFULL HOME'S)で第一位を連続4年獲得するなど注目され、子育て支援も充実していることでも話題になりました。
今回は小田急線でも多摩川より都心に近い世田谷区の銭湯を取り上げます。
世田谷区といえば高級住宅のイメージがありますが、小田急線沿線には学校も多いため学生も集まり、また商店街がしっかりと機能している街並みが残る地域もあります。富裕層も住んでいるけど、庶民的な雰囲気と人情が残っているエリア。それが小田急線沿線の世田谷区なのです。
昭和レトロの銭湯や家族経営のほっくりとしたところから、近代的なデザインの「お風呂もある」施設もあります。
バラエティー富む小田急線の銭湯をお子さんと一緒に楽しんでみてください。

千歳船橋駅の住宅地にある「世田谷温泉 四季の湯」

露天風呂や薬湯など豊富な種類のお風呂とアットホームな空間

世田谷温泉 四季の湯

世田谷温泉 四季の湯

家族経営の銭湯です。15時からオープンなので夕食前の親子連れの姿も。
千歳船橋駅南口から5分。参商会商店街を進み、稲荷森稲荷神社を抜けてクリーニングの路地を入りって20メートルぐらいのところにある白いタイル外壁のマンションの一階に設置された銭湯です。

天然温泉がではないのに「温泉」という名前の由来は、鉄分が豊富な地下水を沸かして利用しているからだとか。

特に人気なのが、日替わりで入れる露天風呂。少し熱めです。寝風呂用の石に頭を乗せてゆったりする人もちらほら。男女の風呂は、曜日変わりなので、覚えていくといいでしょう。女湯の露天風呂は水曜、金曜、土曜、日曜。比較的広い露天風呂から、空が見えるので子供たちにも人気です。
火曜日、木曜日はもう一つのお風呂。こちらは日替わりの薬湯(ラベンダー湯、リンゴ湯など)や疲労回復に効果があるミクロンバイブラ、ハイパワージェットが揃い、座風呂、寝風呂や低温スチームサウナなど種類も豊富です。疲労回復と癒しのダブルで効果のあるお風呂だから嬉しいですね!
サウナも設置されていますが、こちらは別料金です。

週末になると、地元の親子連れでにぎわいますが、小田急線沿線の各地からもやってきているそうです。家族経営なのでアットホームな空間で、休憩室にはテレビやソファーも設置されていて、昭和の“ほっくり感”が癒しになりますね。

また定休日は月曜ですが、店主の都合で月、火と連続で休むこともあるので、事前に確認をした方が良いでしょう。



【口コミ情報】
※一部ご紹介
★「体調崩して今年早々の病欠を取得し、復帰はしたもののまだ本調子ではないので、広めのあつ湯の癒しを求めて参りました🚶🏻
本日火曜が左側の『ろてんの湯』なのは確認済み、ご利用は計画的に
お清めしたら湯通しへ💨
誰も利用していない広めのあつ湯でまずは寝風呂の噴流を体の後ろ側に浴びてウォーミングアップ
続け様に電気風呂に入りましたが、弱体化してた今の自分には刺激が強く
脚とかにするとそこまでビリビリは強くなく、なかなかに良きマッサージには思えました」

★「休憩は露天風呂の岩の縁にて
最終的には端の平たい岩に腰掛けて膝より下を湯で温まりながら涼むのが私なりの楽しみ方
ボイラーの起動音なのかコオロギの鳴き声なのか、あるいは両方か.・*’’*・.♬
いずれにせよ耳障りと思えぬ自然な音を聴きながら穏やかに安らげました」

https://sauna-ikitai.com/saunas/1959/posts?page=1

※世田谷温泉 四季の湯

東京都世田谷区桜丘2−18−26
03-3427-6312
アクセス:小田急線「千歳船橋」駅下車、徒歩7分
【営業時間】
営業時間 15:00-23:00
定休日 月曜(不定期で火曜)
【料金】
大人550円
小学生200円
未就学児100円

コラム①熱い露天風呂に入浴する効能とは?

露天風呂は広々として気持ちがいいですね。理由は小さな浴槽よりも大きな浴槽に入浴するほうが、交感神経を刺激して良い脳波がたくさん出るため、心身をリフレッシュさせる効果があるのです。
また血行が良くなることで新陳代謝が活発になり、体内の老廃物の排出を促します。
全身に酸素や栄養が行き渡りやすくなり、疲労物質の排出も促されるため、疲労回復にも効果的です。筋肉や関節の痛みの緩和などの効果が期待できます。
リラックスできるため、良い脳波も増えますよ。
また自律神経のバランスも整い、より深いリラックスをもたらされるのです。

ただし、42℃以上の熱いお湯は心臓に負担をかける可能性もあるため、注意が必要です。
医学的のことでいえば、熱めの温度での入浴が免疫力を高め、低体温症の改善やメタボの予防、不妊の解消などに効果があるという研究もあります。
とはいえ、体調によってぬるめのお湯のほうが効果的な場合もありますね。
疲れがたまって体が弱っているときや、ゆっくり寝たい夜にはややぬるめの湯でリラックスできるという人が少なくありません。
免疫力アップのために週1~2回くらいちょっと熱めの入浴をする、寝つきが良くなりたいのなら寝る少し前に38~40℃くらいの少しぬるめの浴槽に浸かってリラックスするなど、湯温の違いを活用してメリハリのある銭湯の使い方をするとよいでしょう。健康増進の効果が期待できますね。

また冬に熱めの露天風呂に入ると、寒さで冷えた体を温めるのにも効果的です。
注意したいのは、熱いお湯には長時間浸るとのぼせや立ちくらみを起こす可能性があります。休憩はこまめに、水分補給をしっかりと心掛けてくださいね。

猫神社で有名な豪徳寺を代表する銭湯「鶴の湯」

ノスタルジックな外観「鶴の湯」

ノスタルジックな外観「鶴の湯」

昭和の雰囲気が漂う「猫神社」近くの銭湯
小田急線豪徳寺駅と世田谷線山下駅から南に徒歩100m先のセブンイレブンの向かいにあるのが『鶴の湯』です。
1949年に建てられた宮造り建築の面影が残るレトロな外観。地元の人から愛され、女将さんの温かな人情も人気の一つとなっています。
2012年の改装されたものの、吹き抜けの格天井が残り、浴場内もカランの間を広げてゆったりしています。掃除が行き届いて清潔感あふれる雰囲気です。
また脱衣所ではお客さんが率先してモップで掃除をしている姿を時どき見かけます。銭湯とお客さんが一緒になって鶴の湯を盛り立てる。そんなほっくりとした光景にも笑みが浮かびそうです。

軟水のお風呂はお肌に優しいから嬉しいです!大人はもちろん、子供連れのお母さんたちも重宝されています。

露天風呂と井戸水かけ流しの水風呂も好評です。地元住民に愛される銭湯に、時には外国人もやってくるほどですから、外国人の人気スポットにあるのかもしれません。
露天風呂は少しぬるめのジェットバスで、ゆったりとつかっていると、疲れもほどけていきます。頭上には夜空。くつろぎのひと時です。
熱めのお風呂のジェットバスや座風呂も「癖になりそう」な気分になっていくのは、軟水だからかもしれません。

脱衣所にある張り紙に歴史を感じる人もいるそうです。
『体重計の上で飛び跳ねないでください』とあるのは、子供連れのお客さんに向られれた張り紙かもしれません。
実はこの体重計は創業当時の60年前から大切に使われてきたそうです。張り紙の注意喚起から想像すると、そんなお子さんがいたのでしょう。張り紙に歴史を感じるのは、そこに銭湯とお客さんのコミュニケーションがあったからでしょう。
鶴の湯の初代ご主人は13歳で銭湯の世界に入り、鶴の湯にたどり着くまでの50年間に6軒の銭湯を渡り歩き、そこで培ってきた経験が今の鶴の湯の土台になったそうです。
また二代目の若旦那は様々な銭湯を見て歩いてきたことから、銭湯に対する思いも相まって、今の鶴の湯になったそうです。銭湯への思いが溢れてきますね。

帰り際に番台を通って「とても良いお湯だった」とほっとひと息。
下駄箱から靴を取り出して銭湯を背にして、駅まで豪徳寺のプチ商店街を散策すると、さらにほっこりとした気分になります。世田谷の宝のひとつと絶賛する地元の声にも頷いてしまいます。

23時にはきっぱりと閉店します。22時50分までに下駄箱から靴を取り出したほうが良いかもしれません。

火曜、水曜が定休日ですが、店主が高齢のため時どき休みになります。そのため心配な人はブログなどで確認をした方が良いでしょう。
https://ameblo.jp/setagayaturunoyu/
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