☆イタリア イヴレアのオレンジ祭り(オレンジ合戦)紹介
13世紀にこの街を治めていた男爵は、重税や厳しすぎる政治を行い、人々を苦しめていました。
中でも全ての花嫁の初夜権を男爵が握るという取り決めがあり、大変反感をかっていました。
ある時、粉屋の娘ヴィオレッタが結婚する事になります。
しかしヴィオレッタは断固として、男爵には屈しないと夫に誓います。
そして結婚した日の夜、男爵の首を切り落としたのです!!
城のバルコニーからその首を掲げたヴィオレッタの勇敢な姿を見て、街の人々は歓喜し、雄叫びを挙げながら城を攻撃。領主を失った城は、あっという間に人々の手に落ちました。
その様子が、貴族vs農民のオレンジ合戦という形になって今に残っていると言われています。
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〇オレンジ投げ合戦の特徴
オレンジ投げ合戦は、むやみやたらとオレンジを投げまくっているだけのイベントではありません。れっきとしたルールがあり、理由もあります。
「合戦」と呼ばれることから想像できるように、いくつかのグループが闘い、その武器がオレンジなのです。
〇一番の見どころ
街中に流れ、参加者の服に染み込むオレンジジュースでしょうか。
イヴレアはイタリアでも北に位置します。この辺りではオレンジは作られていません。数十万kgといわれるオレンジはシチリアからわざわざ運ばれてくるのです。
via tabi.jal.co.jp
開催地で使うオレンジをシチリアから運んできてまで開催するお祭りは、地元の人にとって歴史的にもとても大事な行事だと感じます。
☆お祭りの日
赤い帽子の意味
この帽子はとても重要です!フリジア帽と言って、古代に起源をもつ帽子のようですが、このお祭りでは「私にオレンジを投げないで」というサインになります。この帽子をかぶっていないと、戦いの参加者とみなされ、有無を言わさずオレンジが飛んできます。
祭りの日曜日に街に入るためには5ユーロ(2013年2月現在)の入場料が必要です。入場料を支払うための赤い帽子の列が続いています。
祭りの日曜日に街に入るためには5ユーロ(2013年2月現在)の入場料が必要です。入場料を支払うための赤い帽子の列が続いています。
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☆会場の外
ここでお買い物していると、離れたところで激しいお祭りをしているとは感じないかもしれませんね。
赤い帽子も売ってます。会場に入らない時は記念にここで買ってもいいです。
赤い帽子も売ってます。会場に入らない時は記念にここで買ってもいいです。
☆会場の見物席
一応安全ゾーン
観光客といった参加しない人々のために当ててはいけない印の赤い帽子やオレンジを投げてはいけない安全ゾーンを写真のように設けているため、安心して観戦することができます。
しかし、これほど投げまくっていると一つぐらい流れ弾が来そうで怖いですね。
しかし、これほど投げまくっていると一つぐらい流れ弾が来そうで怖いですね。
via wondertrip.jp
オレンジを握ってみると、固い。熟し切ったオレンジを使うのかと思っていましたが、ふと見ると食べている人もいるくらい、まだフレッシュなオレンジです。これが当たったらどんなに痛いことでしょう・・・。