ランドセルのこだわりとは?
「6年間背負う子供たちの思いに応えるため、 “丈夫・長持ち・使いやすい”の3つのポイント にこだわっています」
今回、話をお聞きするのは「三栄鞄」の専務・工場長の長尾尚公さん。この道50年以上の大ベテランだ。取材中印象的だったのは、「ランドセルは6年間毎日使うものだから」という言葉を、何度も聞いたこと。これは、6年間毎日使うものだからこそ、“丈夫で長持ちして、乱暴に使っても大丈夫。しかも使いやすいもの”という3つのポイントにこだわる長尾さんの気持ちの現れだろう。
実際に、擦れやすいところには補強をし、負荷のかかるところには太い糸を使用するなど、使う側がなかなか気にしないような細部にも、作る側はそのひとつひとつにこだわっていた。また、ランドセル制作の中でかなり高い技術を必要とする工程もあり、ランドセル作りが職人の仕事であることを強く感じたのだった。
ランドセルを選ぶ5つのポイント!
1.素材(材質)
あまり気にしないかもしれませんが、素材となる革には大きく分けると、3種類あります。その中でも主流なのが、クラリーノ。天然の革を科学的に再現した人工皮革です。軽い、やわらかい、色のバリエーションも豊富、また雨にも強く、お手入れも簡単なことが特徴です。
2.色とデザイン
現代のランドセルは、メーカーによってデザインやカラーがさまざまあります。6年間使うことを考えて、お子様の好みのものを選ぶとよいでしょう。
3.耐久性
6年間毎日使うランドセルは、特にこわれやすい場所もあるので、そこを一度しっかりとチェックしておくのもいいでしょう。そのひとつは、肩ベルト部分。修理の中でもここの破損は多く、どれぐらいしっかりと補強されているか、ランドセルによっては手縫いにこだわって補強しているメーカーもあります。
4.重さとサイズ
背負うことを考えると軽量のものがいいかもしれませんが、補強などがしっかりされているかをチェックしましょう!軽すぎても補強がされていなければ、使っているうちに問題が出てくる可能性があるようです。
また、A4のクリアファイルがはいるサイズのランドセルを選びましょう。
また、A4のクリアファイルがはいるサイズのランドセルを選びましょう。
5.安全性
夕方や雨などで薄暗くなった時に、車のライトに反射するものを選ぶとよいでしょう。しっかり反射するランドセルを背負って、ドライバーさんに気付いてもらえるようにしましょう。