2024年10月26日 更新

読書の秋!図書館で借りられる、秋の読書週間に読んでもらいたい本

夏の暑さも落ち着き、風が気持ちの良い秋がやってきました。秋が「読書の秋」といわれるのはなぜなのでしょうか。「読書の秋」といわれるようになった由来や、図書館で借りられる「読書の秋」に読んでもらいたい本をご紹介します。

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一日の寒暖差が大きくなり、秋の訪れを感じるようになりました。秋といえば「○○の秋」といわれますが、何が思いつくでしょうか。種類はいくつかありますが、「読書の秋」と思った方もいるのではないでしょうか。
今回は、図書館で借りられる「読書の秋」に読んでもらいたい本を、小学校の学年別にご紹介します。

「読書の秋」というのはなぜ?

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秋は「スポーツの秋」「芸術の秋」などいわれるように、いろいろな活動に向いているとされています。「読書の秋」ともいわれるように秋は読書の季節でもあるのです。では、なぜ「読書の秋」といわれるのでしょうか。
その理由は秋の気候にあります。夏は暑く、冬は寒く、読書をするにも暑さで頭が働かなかったり、寒さで手がかじかんだりと、なかなかはかどらないことも多いです。暑さが落ち着き、寒くもない穏やかな気候の秋は、読書に集中できる季節なのです。また、暗くなるのが早まる時期でもあり、明かりをつけて読書を楽しむことができるのも秋ならではです。
さらに秋には、毎年開催される「読書週間」があります。読書週間は文化の日を中心にした2週間の10月27日~11月9日に行われています。学校や図書館、書店などで読書週間に合わせたイベントが開催されることもあります。「秋の読書週間」の文化から「読書の秋」という言葉も誕生したのです。

読書週間に読みたい本【小学校低学年編】

エルマーのぼうけん

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作: ルース・スタイルス・ガネット
絵: ルース・クリスマン・ガネット
訳: 渡辺 茂男
出版社: 福音館書店

助けたのらねこから、どうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞いたエルマー。りゅうは首を綱で繋がれて川を渡るのに使われているといいます。かわいそうなりゅうを助けるため、エルマーは冒険の旅に出発します。
どうぶつ島では恐ろしい動物たちが待ち受けていましたが、エルマーは輪ゴムやチューインガムなど持ってきた様々な道具をを使い、進んでいきます。
持ってきた道具の使い方と、エルマーがりゅうの子どもを助け出すことができるのかに注目です。

ふたりはともだち

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作: アーノルド・ローベル
訳: 三木 卓
出版社: 文化出版局

「ふたりはともだち」は「はるがきた」「おはなし」「なくしたボタン」「すいえい」「おてがみ」の5つの短編が収録されています。最後のお話「おてがみ」は小学校の教科書にも掲載されています。

●はるがきた
春がきて嬉しいかえるくんはがまくんを起こしに行きますが、がまくんは「5月半ば頃にまた起こしてくれたまえよ。」と言い、また眠ってしまいます。かえるくんは、壁にかかっていたカレンダーを5月までやぶいてがまくんを再び起こします。それを信じたがまくんはかえるくんと一緒に
春しらべに出かけて行きました。

●おはなし
病気で寝ているかえるくんを元気づけようとするがまくん。かえるくんはがまくんに「おはなしをしてほしい」と頼みますが、がまくんはおはなしが思い浮かびません。家の前をぶらぶらしたり、逆立ちをしたり、壁に頭をぶつけたり…。そのうち、かえるくんはすっかり元気になりますが、反対にがまくんの具合が悪くなります。かえるくんは今までのがまくんの様子をおはなししてあげます。

●なくしたボタン
がまくんは森の中でボタンをなくしてしまいます。かえるくんは一緒に探してあげますが、なかなかがまくんのボタンは見つかりません。怒ったがまくんは家に帰りますが、なんとなくしたボタンが家の床に落ちていました。かえるくんに申し訳ないと思ったがまくんは、かえるくんにプレゼントをすることにしました。

●すいえい
かえるくんとがまくんは川へ泳ぎに行きますが、がまくんは「水着を着ている姿がおかしな格好だから、見ないでほしい」とかえるくんに頼みました。どんどん話は広がってしまい、動物たちががまくんの水着姿を見ようと川岸に集まってきました。がまくんの水着姿を見てみんな笑いました。かえるくんも笑いました。がまくんは、怒って家へ帰ってしまいました。

●おてがみ
がまくんは玄関前にしゃがみこみ、「お手紙を待っている時間はいつもぼくをとっても不幸にする」と話します。がまくんは一度もお手紙をもらったことがないというのです。それを聞いたかえるくんは、がまくんにお手紙を書きました。そしてかたつむりくんに「お手紙をがまくんに届けてほしい」とお願いします。

どの内容でもかえるくんとがまくんの友情に心温まります。

大きい1年生と小さな2年生

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