お正月飾りには「ミカン」が付き物
via ja.wikipedia.org
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なぜ「ミカン」を飾るの?
鏡の餅の上に飾られているミカンですが、厳密に言うと「ミカン」ではなく、「橙(だいだい)」です。
もともと、鏡餅の上には「橙(だいだい)」を重ねる風習がありました。これは、その家が繁栄し”代々(だいだい)”続くようにと願って行われます。
橙(だいだい)は、木から落ちずに大きく実が育つため、家が大きく栄えるとして縁起が良いとされています。
また、昔の偉い人が中国に渡って、橙を不老不死の果物として持ち帰り天皇に献上したともいわれています。
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「ミカン」は「ダイダイ」の代用品だったのですね。価格も大きさも手ごろだし、庶民には手に入りやすい「ミカン」が便利だったわけです。
ひな人形にも「ミカン」の木が飾られていたような…。
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飾られていたのは、「みかん」ではなく「タチバナ」です。
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桜橘は、京都御所の「左近の桜」「右近の橘」を模しているとされています。京都御所の紫宸殿は北を背にして南向きで、天皇の左(東)を守る近衛兵を「左近衛・四位の身分」、西を守る近衛兵を「右近衛・五位の身分」と呼び、向かって右が左近衛(おじいさん)、向かって左が右近衛(若者)です。これにならってひな飾りの桜橘を「左近の桜」、「右近の橘」と呼びます。
桜と橘の飾る位置は、右大臣と左大臣決の位置と同じで決まっているのですね。
そんな橘と桜の共通点は、「魔除け」の花ということ。 京都御所紫宸殿に植えられていた理由も、霊力があり、魔除けになるとされていたからなのです。
古代からオレンジ色のパワーが人々の生活に利用されていたのですね。
ところで、縁起物として「ミカン」を飾るのは日本だけではないようですよ。