「サルフェート」とは?
「サルフェートフリー」のシャンプーは、「ノンシリコン」「無添加」「ボタニカル」などと並べて表示されていて、低刺激で安心して使えるというイメージです。
そもそも「サルフェート」はどんな意味なのでしょう?
そもそも「サルフェート」はどんな意味なのでしょう?
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市販されている価格の安いシャンプーには、「ラウレス硫酸ナトリウム」「ラウリル硫酸ナトリウム」などがよく使われています。
硫酸系または石油系合成洗浄剤、高級アルコール系(価格が高級という意味ではなく)などとも呼ばれます。
これらの洗浄成分は、価格が安い上によく泡立って洗浄力が強い成分です。
ですから、価格を抑えたい市販シャンプーにはよく使われているんですね。
サルフェートとは「硫酸塩」という意味で、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどに代表される硫酸系界面活性剤は、洗浄力や脱脂力が非常に高く、頭皮の皮脂を根こそぎ洗い流してしまう可能性があると知られています。
「ラウレス硫酸ナトリウム」「ラウリル硫酸ナトリウム」などのサルフェート系の洗浄剤は、頭皮への刺激が強いと言われることが多く、これらを使わない「サルフェートフリー」のシャンプーに注目が集まっています。
「サルフェートフリー」でも気をつけたい成分
もう一点、気を付けなければいけない成分があります。
それが、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naです。
この成分は、サルフェートフリーのシャンプーによく入っていて、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの代用品として使用される洗浄成分です。
サルフェートフリーなので安心して使える成分かと思えば大間違い!このオレフィン(C14-16)スルホン酸Naも硫酸系界面活性剤と同じくらい強い洗浄力と脱脂力を持っています。
より低刺激のシャンプーを探すなら、「サルフェートフリー」の表示があっても、成分に「スルホン酸」が使われているかどうかチェックするのがおすすめです!
シャンプーに使われる主な界面活性剤は4種類
シャンプーに使われる主な界面活性剤は「高級アルコール系」「石けん系」「アミノ酸系」「ベタイン系」の4種類。最近、とくに人気なのはアミノ酸系のシャンプーです。
シャンプー選びの参考にそれぞれの界面活性剤の特徴をチェックしてみましょう。
シャンプー選びの参考にそれぞれの界面活性剤の特徴をチェックしてみましょう。
・高級アルコール系(または硫酸系、石油系合成)界面活性剤
「ラウレス硫酸Na」、「ラウレス硫酸TEA」「ラウレス-2硫酸アンモニウム」などの界面活性剤が含まれており、洗浄力は高い。 しかし市販のシャンプーの8割以上は「ラウレス硫酸Na」がメインの洗浄成分だが、硫酸系の成分なので肌に対して刺激が強すぎる。
[メリット]泡立ちがよい。洗浄力が高い。
[デメリット]脱脂力が高いために、刺激を感じる人もいる。
[こんな方におすすめ]しっかりさっぱりと洗いたい方。頭皮がオイリータイプの方。泡立ち重視の方。
[成分名]成分名に「~硫酸」と付くもの。「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸アンモニウム」「ラウリル硫酸TEA」