サランラップ第1号完成!
ラドウィック、アイアンズの二人は驚き、早速翌日上司に報告し、クリング・ラップ・カンパニーを設立して開発に着手し、ダウケミカル社から取り寄せた樹脂のロールを紙管に巻き付けて箱詰めし、サランラップ第1号が完成したという訳です。
完成すると近郊の都市でも試験的に販売され、結果は上々でした。
そして「サランラップ」という名前の誕生!
◆「サランラップ」という名称は「サラ(Sarah)」と「アン(Ann)」という人名が由来/語源だった!
商品開発のきっかけとなったラドウィック、アイアンズの2人の妻・「サラ(Sarah)」と「アン(Ann)」の2人の名前をとって「サラ・アンラップ」=「サラアンラップ」=「サランラップ(Saran Wrap)」と名付けられた。
「サランラップ」の「サラン」は開発者の妻の名前を意味しているのだ。
※「ラップ(Wrap)」は「包む、包み」を意味する
<豆知識>
・サランラップ
「サランラップ」は食品を保存するために包むラップフィルムの商品名。
英語の綴りは「Saran Wrap」。
アメリカの化学メーカー・ダウケミカルの登録商標(日本ではダウケミカルと旭化成ケミカルズの共有の登録商標)。
・クレラップ
「クレラップ」は株式会社クレハが販売する食品用ラップであるが、「クレラップ」=「サランラップ」ではない。「サランラップ」は商品名であるため、用途は同じでも「クレラップ」とは違った商品である。実は日本初の食品用ラップは「クレラップ」であり、「サランラップ」より先に販売されていた。
※ちなみに「クレラップ」の「クレ」はクレハが由来
・ポリラップ
「ポリラップ」は宇部フィルム株式会社が販売する食品用ラップ。やはり「ポリラップ」=「サランラップ」ではない。ちなみに「ポリラップ」は1975年(昭和50年)に製造販売開始されました。そして最近(2016年10月)では使い易さを改良し、さらにデザインもリニューアルとなりました。