コロナ禍で妊娠相談が急増
近年、新型コロナウイルスによって全国的に休校が頻発。そんな中、各都道府県の妊娠相談窓口には「妊娠したかもしれない」という10代の少女からの相談が相次ぎました。
妊娠相談が急増した原因と考えられるのは、「休校で交際相手と過ごす時間が増えた」「アルバイト先の休業などでお金に困り、小遣い稼ぎでSNSを通じて知らない大人と会って性被害に逢うケースがあった」など。
10代の妊娠問題は深刻になっているのに、休校やオンライン授業への切り替えによって子どもたちの性教育の場がますます減ってしまうのではないかと心配な現状です。
妊娠相談が急増した原因と考えられるのは、「休校で交際相手と過ごす時間が増えた」「アルバイト先の休業などでお金に困り、小遣い稼ぎでSNSを通じて知らない大人と会って性被害に逢うケースがあった」など。
10代の妊娠問題は深刻になっているのに、休校やオンライン授業への切り替えによって子どもたちの性教育の場がますます減ってしまうのではないかと心配な現状です。
遅れている日本の性教育
地域や学校によってばらつきがありますが、海外に比べて日本の性教育は遅れています。
海外では、女の子が避妊用のピルを購入するのは珍しいことではないのに対し、日本でピルを購入するなんて不可能に近いどころか、ピルの存在すら知らない学生も多いのではないでしょうか。
そもそも性教育を始めるタイミングが遅く、性に関する知識不足のまま“彼氏や彼女ができたら性行為をする”ことは珍しくないのです。
海外では、女の子が避妊用のピルを購入するのは珍しいことではないのに対し、日本でピルを購入するなんて不可能に近いどころか、ピルの存在すら知らない学生も多いのではないでしょうか。
そもそも性教育を始めるタイミングが遅く、性に関する知識不足のまま“彼氏や彼女ができたら性行為をする”ことは珍しくないのです。
性教育の実情
日本の学校教育では、性行為や性に関することを肯定的に学ぶ機会が少なく、性行為は「非行」とされる傾向がまだあります。
小学校3〜4年生頃に初潮や月経について教わるものの、その内容は月経の仕組みについてのみで、月経痛や月経不順になった時の対処法については触れられないことが多いそう。
その結果、月経痛が重くても恥ずかしさから言い出せず我慢してしまったり、月経不順でも気にせず放置してしまったりする子が増えています。
月経以外の内容も“受精の仕組み”など生物学的なことが中心であるため、性行為や避妊について学べる機会があるかどうかは、学校や先生の裁量に任されているのが実情です。
小学校3〜4年生頃に初潮や月経について教わるものの、その内容は月経の仕組みについてのみで、月経痛や月経不順になった時の対処法については触れられないことが多いそう。
その結果、月経痛が重くても恥ずかしさから言い出せず我慢してしまったり、月経不順でも気にせず放置してしまったりする子が増えています。
月経以外の内容も“受精の仕組み”など生物学的なことが中心であるため、性行為や避妊について学べる機会があるかどうかは、学校や先生の裁量に任されているのが実情です。
情報社会がもたらす影響
現代は子どもにとってもインターネットやSNSが身近になっていることによって、恋愛や性に関する情報に接する年齢が若年化していると言われています。
インターネット上で思いがけなく性に関する情報に出会ったり、SNS上で簡単にさまざまな人とコミュニケーションを取ることができるため、“良く知らない人”への抵抗感が薄れてしまったり…。
危険の判断や境界線を見極めることがまだ難しい10代には、正しい指導が必要です。
インターネット上で思いがけなく性に関する情報に出会ったり、SNS上で簡単にさまざまな人とコミュニケーションを取ることができるため、“良く知らない人”への抵抗感が薄れてしまったり…。
危険の判断や境界線を見極めることがまだ難しい10代には、正しい指導が必要です。
家庭でできる性教育
性に関しては、学校の先生や親など“教えるべき周りの大人”が語りづらさを持っているのが現状です。
しかし大人が正しい情報を伝えなければ、子どもたちは知識不足や間違った知識を持ったまま大人になってしまいます。
家庭でできる性教育について年齢ごとにまとめました。
しかし大人が正しい情報を伝えなければ、子どもたちは知識不足や間違った知識を持ったまま大人になってしまいます。
家庭でできる性教育について年齢ごとにまとめました。
幼児期(1歳~就学前ごろ)
【プライベートゾーンについて教える】
プライベートゾーンとは、「水着で隠れる部分」と「口」。命や健康、そして未来に関わる大切な場所のことを指します。
幼児期には、以下のポイントを抑えながら、プライベートゾーンが大事なところであることを繰り返し伝えましょう。
・プライベートゾーンをむやみに触らない
・他人に見せたり触らせたりしない
・他人のプライベートゾーンを見たり触ったりしない
「汚いから触らない」「恥ずかしいから隠す」ネガティブな表現ではなく、身体を大切にするためであると捉えられるような伝え方を心がけることが重要です。
プライベートゾーンとは、「水着で隠れる部分」と「口」。命や健康、そして未来に関わる大切な場所のことを指します。
幼児期には、以下のポイントを抑えながら、プライベートゾーンが大事なところであることを繰り返し伝えましょう。
・プライベートゾーンをむやみに触らない
・他人に見せたり触らせたりしない
・他人のプライベートゾーンを見たり触ったりしない
「汚いから触らない」「恥ずかしいから隠す」ネガティブな表現ではなく、身体を大切にするためであると捉えられるような伝え方を心がけることが重要です。