2022年4月30日 更新

公立小学校と私立小学校のメリット~10年間私立に通ったママライターが考えた

年明けから春先にかけて行われるのが、様々な学校での入学試験です。 幼稚園から大学院まで、年齢問わずたくさんの人が人生の勝負時を迎える様子は、見ている方も気が引き締まる思いですね。 そこで今回は、数ある受験の中でも小学校受験を取り上げます。 筆者は中学から大学まで私立女子校に通い、私立小学校から上がってきた子たちと長く一緒に過ごしてきました。 そうした経験も踏まえ、私立と公立のメリットを解説します。

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公立小学校のメリット

教育費が少なく抑えられる

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何といっても教科書代や授業料が無料なのが大きいですね!
小学校に通っている間にしっかり貯蓄に回せるため、その後に控える受験やそのほかのイベントに十分備えられます。
人生設計が立てやすくなるのはかなり大きなメリットでしょう。

公立小学校では細々とした集金や給食費などもありますが、トータルの出費は私立に比べたら圧倒的に安いです。

文部科学省が行った「平成30年度子供の学習費調査」によると、1年間の学費の平均は公立小学校で年間約32万円。これに対して、私立小学校は年間約160万円と、かなりの差が出ています。

学費の総額を6年間で見ると、公立が約193万円、私立が約959万円という結果に!
一度に全額支払うわけではないものの、総額を見てしまうと恐ろしいですね…。

近所の友達ができる

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友人との距離感も大きな違いです。
公立小学校なら、同じ学区に住む子は全て同じ学校に通うので自然と仲良くなれます。
行きも帰りも一緒なので、安心して送り出せますね。

我が家は息子を公立小学校に通わせています。
息子が小学校に上がる前に持ち家(マンション)を購入したので、知り合いがいないまま入学することになって不安でしたが、マンション内に同じ小学校に通う子が大勢いて、あっという間に友達を作ってきました。
公立小学校ならではのメリットですね。

一方の私立は、みんな住んでいる場所がバラバラ。
私は神奈川の私立に通っていましたが、友達の家は静岡県の端から東京までいたので、休日に一緒に遊ぶのも一苦労でした。
結局、家が比較的近い(とはいえ、電車で数駅離れたところ)子と仲良くなる傾向が強かったですね。
ただ、今はスマホや通話アプリが普及しているので問題ないかもしれません。

多様性を学べる

公立小学校に通う子は、とにかく住んでいる住所で集まってくるので、良くも悪くもいろいろな子がいます。
家庭環境や性格もそうですが、最近では外国籍の子も増えてきて、自分とは違った価値観にダイレクトに触れることになるのが特徴です。

合わない子と一緒に過ごすことになって、精神的にダメージを負う側面もあるものの、刺激になることは間違いないでしょう。
もちろん、お子さんがつらい思いをすることがないようにしたいものですが、あまりに過保護な環境に慣れてしまうのも考え物です。

一方の私立は、受験を通してある程度似たような境遇の子が集まるため、価値観も似ている傾向に。実際に私立で長く過ごした私から見ると、狭い世界の中で生きる子が多いことは否めないと思います。

私立小学校のメリット

育ちの良い友人に恵まれる

やはり私立に通っている子は育ちの良さが見てわかるものです。
お子さんを連れている親の立ち居振る舞いも同じく、普段置かれている環境の良さがにじみ出ています。
そうした子女が集まる私立に通えば、きちんとした家庭で生まれ育ち、それなりの教育を受けてきた友人ができるので安心ですね。

その分世間知らずな部分があるのは否定できませんが、地元小学校が荒れていないか不安な人や教育環境を重視したい人には私立が向いているでしょう。

先生の転勤が少なく、一定以上の教養を持ち合わせている

公立小学校の先生の多くは地方公務員で、異動ありきの配属になっています。
対する私立は、結婚や出産で退職しない限りは定年まで在籍してくれるのが大きな特徴です。
途中でいなくなることがなく、継続してしっかりと腰を据えて教育してくれる安心感がありますね。

また、先生たちも一定以上の教養を持っているため、親だけでなく子どもたちに対する言葉づかいやマナーが良く、好影響を与えられる存在です。

私が通っていた学校も礼儀作法にはことに厳しく、学生の頃は息苦しいと思うこともありました。
しかし、今になって思うと本当に素晴らしい教育方針だったと思います。

社会人になってからもマナーで褒めていただくことが多く、出身校を聞かれて答えると「なるほど!だからきちんとしているんだね!」と感心されることも。
それだけ、後々まで自然に根付く教育が受けられるため、私立に入れたいと思う家庭が多いのもうなづけます。

受験とは無縁の生活を送れる可能性も

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佐野未来 佐野未来

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