2022年2月15日 更新

【子育てのお金】公立幼稚園・私立幼稚園の費用の違いを徹底調査!

3歳になる春から通い始める幼稚園。 幼稚園には公立・私立の2種類がありますが、気になるのは費用の差です。私立はいろいろ高いと聞くけれど、実際にはどの程度の違いがあるものなのでしょうか? 今回は、国の統計を参考に、公立幼稚園と私立幼稚園の費用を徹底比較していきます!

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そもそも「公立」「私立」の違いは?

この2つの違いは、運営する母体が違います。

公立幼稚園は、園が設置されている自治体が運営しています。
世帯収入に応じて保育料が設定されていて、一番多く支払う家庭に該当したとしても、1年あたりの費用は私立より安く済む場合が多い傾向。比較的自由な教育方針を持ち、学びと遊びをバランスよく取り入れた雰囲気が特徴です。

私立幼稚園は、学校法人や社会福祉法人など民間団体が運営しています。
授業料という名目の費用は園が自由に設定が可能。独自の教育カリキュラムを組んでいる園もあり、独自色が強まるほど費用が高額になる傾向があります。学びに力を入れる要素が強く、早期教育を望む親に人気があります。

費用の差は歴然!私立は公立の2倍以上かかる

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文部科学省が2~3年ごとに実施している「子供の学習費調査」という統計調査の中に、子どもを公立幼稚園・私立幼稚園に通わせる家庭の費用負担についての統計があります。
平成30年度子供の学習費調査の結果について

1.調査の内容
1)調査対象:公立並びに私立の幼稚園,小学校,中学校及び高等学校(全日制)の
幼児・児童・生徒の保護者
2)調査方法:全国1,140校 29,060人を対象とした抽出調査
(うち有効回答数 24,748)
3)調査項目:保護者が支出した1年間・子供一人当たりの経費(学校教育費,学校
給食費,学校外活動費),世帯の年間収入,保護者・兄弟姉妹の状況等
最新の平成30年度の結果は、以下の通りになりました。

〇公立幼稚園:22万3,647円
〇私立幼稚園:52万7,916円

1年間の費用の平均だけ見ても、私立保育園の方が実に2.4倍近くの費用がかかっています。

また、初年度に支払う入園料の設定にも差が。
公立の場合は無料~1万円程度で済みますが、私立の場合には5~20万ほどかかる場合も。さらに受験料が必要になる私立幼稚園もあり、初期費用は私立の方が圧倒的に高いとされています。

私立幼稚園の費用が高い理由4選

これだけの差が出るのは、何が理由なのでしょうか?

今回挙げた理由は「授業料」「習い事」「食費」「制服など必要経費」の4つです。
言ってみれば、この4つの理由の中に親が魅力的だと思うものがあれば、私立幼稚園も一つの選択肢として考えてもいいでしょう。

授業料の差

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費用の内訳を見ると、公立・私立ともに「学校教育費」という出費が一番多いです。
これは、園での教育に必要なお金のことで、授業料や学用品の購入、通園費などを指します。

この学校教育費の中で一番大きく差が出ているのが「授業料」でした。

〇公立幼稚園
学校教育費:12万738円
うち授業料:6万6,206円
〇私立幼稚園
学校教育費:33万1,378円
うち授業料:21万1,076円

授業料だけ見ると、私立が公立の3倍近くかかっています。
私立の中には、英会話やモンテッソーリ教育やリトミックなどの教育的要素の強いプログラムを取り入れている園も多く、その分授業料が高額になるようです。

習い事をしっかりやらせたい・お子さんの早期教育に力を入れたい家庭なら、教育費として投資するのもアリです。

習い事の差

統計の中には、幼稚園以外での教育的出費である「学校外活動費」という項目もあります。
要するに、習い事などのことですね。

詳細な価格は提示されていませんが、結果を見ると、公立は8万強・私立は16万強となっていて、やはり私立が2倍近くかかっています。

幼稚園を選ぶ家庭は教育要素を重視する傾向があるので、習い事にかけるお金も多くなりやすい傾向にあります。
また、子どもが友達の習い事を真似したがって始めることもあるでしょう。
保育園に比べて親同士のつながりも強く、習い事の情報が入ってきやすいので親も気になって「うちも何かやらないと!」と気になってしまうことも考えられます。

とはいえ、習い事などの情報収集をしたい人や、子どもの望むものをどんどんやらせてあげたい家庭には気にならないことかもしれません。

給食費の差

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