ラップの素材いろいろ
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おうちにあるラップの原材料が何かを調べるのは簡単です。たいてい箱の裏側に、品名、原材料名……、と並んで記載されていますので確認してみてください。
日本の家庭用ラップフィルムには、主に、
①ポリ塩化ビニリデン、
②ポリエチレン(Poly-Ethylene、PE)、
③ポリ塩化ビニル(Poly-Vinyl Chloride、PVC|ポリ-ビニール クロライド)、
④ポリメチルペンテン(Poly-MethylPentene、PMP)、
の4種類の素材が利用されていて、
それぞれ、
・引張弾性(ハリコシ性)、
・密着性(くっつき性)、
・バリア性、
・耐冷熱性、
・カット性、
・透明性、
など、その性能が異なります。
日本国内で家庭用に販売されている食品包装用ラップフィルムは、ほとんどがポリ塩化ビリニデンかポリエチレンのどちからです。
ポリ塩化ビニリデンは、密着性が大きい
ポリ塩化ビリニデンは湿気や酸素を通しにくいという特長もあります。
素材の特性によって使い分ける人も!
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ひとくちにラップといっても、大きく分けて通気性があるものと、通気性がないものに分かれているのです。
具体的には、ポリ塩化ビニリデンという原材料から作られたラップは、通気性がありません。ですから、お肉やお魚などの空気に触れて酸化しやすい食材、匂い移りが気になる食材などを長期保存するのに適しています。
一方、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどを原材料にして作られたラップは、通気性があります。
通気性が必要な食材は何かというと、野菜、果物といったエチレンガスを出す食材です。
野菜や果物がだめになってゆくのは、このエチレンガスが大きな原因のひとつですから、通気性のあるラップで包んで、ラップの中と外の空気を行き来させれば、おいしく保存できると言うわけですね。
ラップを燃やすとダイオキシンが発生する?
昔は塩素が入った樹脂を燃やすとダイオキシンが出る、と言われていました。
しかし、その後の調査で、それ以外でも塩がついているものを燃やしてもダイオキシンができる場合もあるようだと指摘がありました。
現在ではゴミ処理の焼却炉の性能が上がったことや食品ラップの製造法が改正されたことなどから、塩素系ラップの焼却によるダイオキシンの発生はほとんど問題視されていません。
原材料に何が使われているか知っていますか?