2023年12月14日 更新

乳幼児の食べ物での窒息事故を防ごう

近頃、乳児がりんごやパンを喉に詰まらせる痛ましい事故が相次いでいます。窒息といえば、高齢者が餅を詰まらせる事故を思い浮かべますが、乳幼児には高齢者と異なる事故の起き方も。気道が小さい乳幼児は大人が思う以上に食べ物が喉に詰まりやすくなっており、注意が必要です。

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もしも、食品やおもちゃなどがのどに詰まってしまった場合には、命にかかわります。
一刻も早い応急処置が必要となります。

多くの場合、窒息が起こってから、3~4分で顔が青紫色になり、5~6分で呼吸が止まり、意識を失います。
そして、心臓が止まり、大脳に障害が起こり、さらに15分を過ぎると脳死状態になります。

窒息に気づいたら、すぐに救急車を呼び、救急車が来るまでの間、詰まったものを吐き出させるための応急処置をすることが非常に重要になってきます。

応急処置の方法をぜひ覚えておきましょう。
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応急手当の方法

★背部叩打法

1.ひざまずいて、傷病者を自分の方に向けて横向きに寝かせます(側臥位)。
2.手の付け根で肩胛骨の間を力強く何度も連続してたたきます。
①1歳未満の乳児の場合

①1歳未満の乳児の場合

口の中に指を入れずに、乳児は片腕にうつぶせに乗せ顔を支えます。
②幼児の場合

②幼児の場合

少し大きい子は立て膝で太ももがうつぶせにした子の、みぞおちを圧迫するようにします
どちらも頭を低くして、背中のまん中を平手で何度も連続して叩きます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。

★ハイムリック法(腹部突き上げ法)

1.腕を後ろから抱えるように回します。

2.片手で握りこぶしを作り、その親指側を傷病者のへそより上でみぞおちの十分下方に当てます。

3.その上をもう一方の手で握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
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大人や年長児では、後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫します
この方法が行えない場合、横向きに寝かせて、または、座って前かがみにして背部叩打法を試みます。

乳児の気道異物除去:消費者庁

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