2022年3月11日 更新

地震が起きたらどう行動すればいい?落ち着いて身を守る方法

急に大きな揺れが来たときは慌てず落ち着いて!どう行動するかによって減災につながります。東日本大震災で学んだ防災・減災の意識を家族で共用してみましょう。

1,127 view お気に入り 0
津波が来るかも!

津波が来るかも!

時間と余力がある限り、海岸から離れたより安全な高台などに避難してください。
垂直避難

垂直避難

高台にまで逃げる余裕がない場合は、「緊急・一時的」な避難としてビルなどの最上階に逃げます。平地を遠くまで走るのはダメですよ!上に逃げて!
東日本大震災最大の被災地といわれた石巻市の海岸地域では、高台を除くほぼ全域が大小の津波に襲われた状況でした。

私が住んでいた地域も有事の避難場所は平地でした。まさかここには津波が来ないだろうと思われていた場所が避難場所で、大勢の方が犠牲になってしまいました。

また津波は第一波の高さが最高とは限らず、第二波、第三波で被害にあうケースもあります。

そして津波は30㎝の高さでも足をすくわれます!その高さで転倒したら起き上がるのも困難になるのであなどらないでください!
避難のしかた (95365)

絵本:つなみてんでんこ はしれ!上へ

つなみてんでんこ はしれ、上へ!

つなみてんでんこ はしれ、上へ!

どこへ逃げるのか?
どう逃げるのか?
いつ逃げるのか?
バラバラでも家族を信じて逃げる!後で出会う手段を決めているから。
東北の言葉で「てんでこ」とは、「てんでん、ばらばら」ということです。
津波が来たら、家族が違う場所にいても、自分の判断で目的地の高台にに向かって一目散に走れ!という実話なんです。

自分の命は自分で守るという事なのですね。決して自分だけ助かれば良いという意味のお話しではなく、どうすれば一人でも多くの命が助かるかという意識を持った行動しようということです。
2011年3月11日。岩手県の海岸から400~500メートル地点にある、鵜住居(うすのまい)小学校と釜石東中学校の子どもたちが、午後の授業を受けているとき、地震がおきました。
その直後、小中学生600人が山への坂道を2キロにわたり走って逃げました。
中学生は小学生と手をつなぎ、近くの園の園児たちをのせた台車をおしながら。
ほとんどの子どもが津波から逃げのびた、「釜石の奇跡」といわれた実話です。
これは、その実話をもとにした絵本です。

避難に車を使うべきか?

津波対策 新潟市 (95476)

自治体からは、災害時には車での移動を控え、徒歩で避難するようにと言われます。

東日本大震災では、津波から逃れるために車で避難する方が大勢いました。その結果、渋滞で身動きがとれなくなったり、車ごと浮き上がったり、車から脱出できなくなったり、車ごと津波に流されてしまったりということが多数起こりました。
「車置いていけない」津波注意報で渋滞多発 徒歩避難は浸透せず | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS (95607)

私も職場から避難するときは車を使いました。避難する高台が近く、渋滞が起きる地域ではなかったのが幸いでしたが、運転中に道路わきの川から水が膨れるように増してきて間一髪だったのです。

でも、すぐそこまで迫っている津波から逃げるには、走るより車の方が速かったのです。

それが良かったのか?悪かったのか?今後同じ状況ではどうなのか?

住んでいる地域や家族構成などにもよると思いますが、車での避難をめぐっては、東日本大震災のときから議論がされているようです。
 ○ 津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のために車を使用しないこと。

 ○ 津波から避難するためやむを得ず車を使用するときは、道路の損壊、信号機の作動
  停止、道路上の障害物などに十分注意しながら運転すること。
車での避難禁止を呼びかけるだけで、問題は解決するのか。国土交通省の調査などでも、車での避難を選択した人は、決して少数ではない。そもそも、車で避難をした人たちは安全意識が低いわけではなかった。

車避難を選択した理由は「車でないと間に合わないと思った」「家族で避難しようと思った」などが上位となり、「家族に避難困難者がいた」と答えた人も決して低くない割合で存在した。

もちろん徒歩で避難できる場所にいて、間に合うならならば徒歩で移動すればよいのだが、渋滞した場合にすぐそこから離れることを前提とすれば、車での避難を容認せざるを得ない。

都市部ならいざしらず、車がないと生活が成り立たない地方で、一概に車での避難はダメだと批判するだけでは、問題は解決しないということだ。
38 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

宮城県沿岸部在住の東日本大震災での体験談~地震・避難~

宮城県沿岸部在住の東日本大震災での体験談~地震・避難~

東日本大震災より11年が経とうとしています。こちらの記事は、宮城県沿岸部在住・筆者の東日本大震災の体験談を書いています。どこでどう地震を体験したか、そして高台に逃げた経緯、津波のことなど時系列で事細かく記しました。
ruru | 2,870 view
震災の教訓を生かそう!宮城で誕生した防災や減災につながる商品があります。

震災の教訓を生かそう!宮城で誕生した防災や減災につながる商品があります。

3.11の教訓から宮城県ではいろいろな防災グッズが考えられています。県内の事業所が直接開発に取り組んだものから、全国の皆さんの力を借りて生まれた商品。減災に役立つ商品が、これからもどんどん考えられると良いですね。
yuma | 2,218 view
地震‼!!その時、もしも子供がひとりだったら?留守番中だったら?

地震‼!!その時、もしも子供がひとりだったら?留守番中だったら?

子供だけでいる時、もし強い地震が来たら……とても不安です。留守番中、通学路、お友達と遊んでいる最中。いろいろな場面を想定して 「自分の命は自分で守る」ということを日頃から家族で話し合いをしておくことが大切です。
yuma | 150 view
子どもと一緒につくれる缶詰レシピ!防災用に備蓄もできる

子どもと一緒につくれる缶詰レシピ!防災用に備蓄もできる

自然災害や地震が増えているなか、防災意識は高まっていますか。防災を意識する中で、やはり食べることは切っても切り離せないことと言えます。その中で、缶詰を備蓄として取り入れている方も増えており、日常生活で缶詰を使ったレシピを覚えておくといざというときに役立つでしょう。今回は、子どもと一緒につくれる缶詰レシピを紹介します。
まゆまゆ | 41 view
「津波てんでんこ」って知ってる?その深い意味は家族の絆と信頼

「津波てんでんこ」って知ってる?その深い意味は家族の絆と信頼

津波てんでんこ(つなみてんでんこ)は、津波からの避難についての標語ないし合い言葉です。共倒れせずに未来へ命をつなぐための言葉。3.11を迎えるにあたり、家族でもう一度防災について話し合ってみてはいかがでしょうか。
ruru | 938 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

yuma yuma

おすすめの記事

今注目の記事