◆食品添加物を使用せず風味を大切に
本品を作っている「いちうろこ」は、桜えびで有名な駿河湾を望む静岡県静岡市（旧由比町）にあります。江戸時代の創業以来、練り製品を作り続ける老舗の味は「素朴だけど、しっかりと魚の味がする」と好評。そのおいしさの秘密は、練り製品の原料となる魚のすり身にあります。
水分が多く、鮮度低下が早い魚肉が主原料のすり身は、一般では保存性をよくするためや味を作り出すために、食品添加物を使用する場合が多くあります。「いちうろこ」では、原料のすり身を魚肉と砂糖だけで作り、仕上げまで数種の基本調味料しか使用しません。砂糖の特性を活かし、保存性と粘度を高めたすり身は、ほのかに甘く、ごまかしのない「素朴な味わい」です。
ふつう、練りものの原料となる魚のすり身は、専門業者から購入する場合が多く、すでにこの時点で保存料などの添加物が入っている場合がほとんど。それらの添加物は「原材料」として表記しなくてもいいことになっています。そのため、パッケージでは「無添加」をうたっていても、原料には入っている場合があります。大地を守る会の練りものは、指定の業者に特注した近海もののすり身だけを使っています。添加物はもちろん一切不使用。スケソウダラやホッケ等をつかい、顔の見える原料調達を守って、ていねいに仕上げています。
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