2022年6月7日 更新

まさか「リセットボタンで生き返る」!?子どもに命の尊さを教えるには?

ゲームやテレビなどの影響で「人は生き返る」と信じている子どもが多いと聞きます。こちらの記事では、子どもに命の尊さを教えるにはどうしたらよいのか、筆者が学童指導員をやっていた時の知識と経験をもとにお届けしていきます。とても難しい問題ですが、ご参考にしていただければ幸いです。

2,551 view お気に入り 0
生き返らない、リセットボタンはない、自分も人も大事な存在。
ゲームの中では生き返ることがあっても、それは仮想の世界であること。

大人が当たり前だと思っていることを、子供は当たり前だとは思っていないところがあります。
人間は死んだら二度と生き返らないことを、子どもに繰り返し教えます。
子どもに死の意味を教えることも大人の役割です。
「命の大切さ」を学ぶには、「死を考える、死を実感する」ことこそ必要なのではないでしょうか。
 (101730)

「いのち」の学びは体験から

子どもと一緒に植物を育てて観察したり、犬や猫、小動物を飼育するという経験をさせることも一案です。
水やりなど動植物を世話し、その成長を見守ることで、子どもは生き物に愛情、愛着を持つようになり、生きていることの大切さに気付きます。
「生きるとはどういうことか」を言葉ではなく、経験として学んでいくことでしょう。

ペットロスの経験も、子どもたちにとって死を理解する場になります。
 (101723)

かわいがっていた生き物が死んでしまえば、もう二度と一緒に遊ぶことはできません。

動物が死んだり植物が枯れたりしたら、親は敢えて大袈裟に悲しんでみせることも大切です。
子どもとともに、亡くなった生き物のお墓を作り、花をたむけましょう。
自然のなかで育まれている花や動物、そしてたくさんの人と触れ合うなかでの、悲しい、つらい、痛い、嫌だ、という経験が人の心を育てていきます。

親はそうしたネガティブな体験を子どもにあまりさせたくないと思ってしまうかもしれませんが、それでは将来、子どもが困ってしまうことになります。

子どもの情的な面を豊かに育てていくことが出来ればよいですね。
 (101724)

子どもに愛されている実感を持たせる

いのちの尊さを教えていくのと同時に、もう一つ大切なことは、子ども自身に「自分は大切にされている」という実感を持たせてあげることもとても重要です。

人間は、自分が大事にされるという経験を味わうことで、初めて相手のいのちも大切に思えるようになります。
自分が親に愛されていると分かってこそ、ほかの人も自分と同じように誰かに愛されている存在だと知ります。
誰かに愛されているいのちだからこそ、大切にしたいという心が育ってくるのです。
自分の命を大切にすることで、他の命も大切にできるのです。
また、「自分は大切にされている」という実感は、自己肯定感につながります。

日本人の子どもは諸外国と比べ、自己肯定感が低いといわれています。
自己肯定感は成長過程で育まれるものなので、親の言動が大きく影響します。

子どもを否定せず、ありのままを受けて入れてあげましょう。
75 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

令和六年度小学1年生の国語教科書に採用されている絵本8冊

令和六年度小学1年生の国語教科書に採用されている絵本8冊

国語の教科書「光村図書出版」、「東京書籍」、「教育出版」から、令和六年度の小学1年生に出てくる絵本をご紹介します。来年度の教科書にも掲載されるかどうかはわかりませんが、これから小学校入学を控えるお子様に、フライングで読み聞かせてみてはいかがでしょうか?知っている物語が出てくると、授業も楽しく受けられそうですね。
ruru | 19 view
秋の夜長におすすめすの絵本★子どもも大人も絵本を楽しむ時間に!

秋の夜長におすすめすの絵本★子どもも大人も絵本を楽しむ時間に!

絵本は子どもだけのものとは限りません。読んでいると大人もその魅力に引き込まれてしまいます。秋の夜長、子どもに読み聞かせしたり、子どもが寝た後は大人がゆっくり絵本の世界を楽しむ時間を作ってみませんか。
yuma | 20 view
子どもが好きな「おばけ」の絵本11選!ハロウィンにもどうぞ♪

子どもが好きな「おばけ」の絵本11選!ハロウィンにもどうぞ♪

おばけが好きなお子さんって多いですよね。怖いもの見たさという言葉があるように、「こわい、こわい」って言いながら、嬉しそうな顔をしていたりするんです。はっきりと目に見えないあやふやな存在ということも、子どもの興味をそそるのかもしれませんね。ハロウィンの時期にも、そうでない時にも、おばけの絵本を読んであげてはいかがでしょうか?きっと喜んでくれますよ。
ruru | 22 view
子どもたちの大好きな「どんぐり」がテーマの絵本まとめ

子どもたちの大好きな「どんぐり」がテーマの絵本まとめ

秋になると公園や林で見かけるどんぐり。子ども達はどんぐりが好きですよね。秋のお子さんとのお散歩では、どんぐり拾いは定番となっているご家庭も多いのではないでしょうか。「どんぐり」の絵本をたくさん集めてみました。秋のお散歩のお供にいかがでしょう?
ruru | 35 view
秋のお散歩が楽しみになる!「紅葉」「落ち葉」が出てくる絵本

秋のお散歩が楽しみになる!「紅葉」「落ち葉」が出てくる絵本

季節の変化に触れ、秋の景色の美しさを味わえる紅葉の絵本は、子どもたちの豊かな感性を育んでくれます。「きれいだね」など話しかけながら、お子さんと一緒に秋の美しさを楽しみましょう。絵本を読んだ後、落ち葉や紅葉を見にお出かけすれば、一段と盛り上がりますよね。
ruru | 24 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

ruru ruru

おすすめの記事

今注目の記事