2021年7月6日 更新

食中毒を予防するには「つけない」「増やさない」「やっつける」!

食中毒が多く発生する時期になっています。一口に「食中毒」と言っても、その原因や種類、対処法などはさまざま。それぞれの対策や症状を理解して、食中毒を防ぎ、正しく対処しましょう。

1,884 view お気に入り 0

食中毒とは?

 (79529)

食中毒とは、食中毒を起こすもととなる細菌(さいきん)やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、げりや腹痛、発熱、はきけなどの症状(しょうじょう)が出る病気のことです。

食中毒の原因によって、病気の症状や食べてから病気になるまでの時間はさまざまです。

時には命にもかかわるとてもこわい病気です。
 (79494)

こんなに多い、食中毒

厚生労働省の統計によると平成29年の1年間に、食中毒になった人は16,464人で、その内3名の方が亡くなっています。
食中毒事件数・患者数の推移

食中毒事件数・患者数の推移

これは、お医者さんが食中毒と診断し、保健所に報告があった人だけを数えたものですので、お医者さんにかからなかったり、お医者さんが食中毒と診断しなかった人を加えると、実際はこれよりもはるかにたくさんの人が食中毒になっているだろうといわれています。

食中毒の原因って何?

食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。

細菌もウイルスも目には見えない小さなものです。

細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。
 (79493)

「細菌」と「ウイルス」の違い

実は大きさからして全然違うんです。

たとえば、ウイルスは直径が約0.01〜0.2μm(ミクロン:1μmは1mmの1/1000)で、細菌の大きさは0.5〜3μmといわれています。

ちょっと突然ですが、30階建てのタワーマンションを見上げたことがありますか?

だいたい高さは150m。ウイルスの大きさを人間とすると、もちろん種類や個体によって異なりますが、細菌はそのタワーマンションくらいの大きさになってしまうんですね。

もちろんどちらも人間の目では見えないので、その差を実感することはできませんが…
 (79497)

もっとも大きな違いは、増殖するプロセスです。

細菌は「水分」「温度」「汚れ(たんぱく質など)」が揃った環境があれば自分だけで増えていくことができます。

一方、ウイルスは自分だけでは増えることができません。
他人の細胞に入り込まなければ、増殖することができないのです。
55 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

【お弁当対策パート5】お弁当での食中毒をなくそう!傷みやすいおかず・おススメおかずレシピ編

【お弁当対策パート5】お弁当での食中毒をなくそう!傷みやすいおかず・おススメおかずレシピ編

いくら見た目も味もおいしく作ったとしても、食中毒にかかってしまったら大変!お弁当での食中毒を予防するには、傷みやすい食材やおかずを避けることも大切です。こちらの記事では、夏のお弁当にNGな食材やおかず、そして傷みにくいおかずレシピをご紹介します。
ruru | 5,571 view
【お弁当対策パート4】お弁当での食中毒をなくそう!早く粗熱を取る方法

【お弁当対策パート4】お弁当での食中毒をなくそう!早く粗熱を取る方法

お弁当作りの際に、温かいおかずや炊き立てのご飯を冷まさずお弁当に詰めた場合、お弁当箱の中で蒸気が水分となり、食材の傷みの原因になるといわれています。なので、お弁当の粗熱を取ってからふたをするのが大切となってくるのですが、忙しい朝にはどうしたら効率的なのでしょうか?
ruru | 36,421 view
【お弁当対策パート3】お弁当での食中毒をなくそう!お役立ちグッズ編

【お弁当対策パート3】お弁当での食中毒をなくそう!お役立ちグッズ編

お弁当の傷みや食中毒が気になる時期がもうすぐやってきます。今回は、お弁当の食中毒対策グッズをご紹介します。急に暑くなって慌てることがないように、今のうちから準備しておければいいですね。
ruru | 3,521 view
【お弁当対策パート1】お弁当での食中毒をなくそう!お弁当の中身編

【お弁当対策パート1】お弁当での食中毒をなくそう!お弁当の中身編

お弁当は、作ってからすぐに食べられる家での食事より、食中毒の危険性が高まります。せっかく心を込めて作ったお弁当で、食中毒を起こしてしまったら本当に悲しいですよね。こちらの記事では、食中毒にならないお弁当のおかずや詰め方などをご紹介します。
ruru | 967 view
夏のお弁当は食中毒に注意!傷みにくいお弁当を作るコツ

夏のお弁当は食中毒に注意!傷みにくいお弁当を作るコツ

気温が高い夏は、食中毒が起こりやすい時期。特にお弁当は心配ですよね。こちらでは、 傷みにくいお弁当を作るコツを紹介します。ちいさなことでも、ひとつひとつを積み重ねることから、食中毒の発生を抑えることができます。
ruru | 4,213 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

ruru ruru

おすすめの記事

今注目の記事