2021年7月6日 更新

食中毒を予防するには「つけない」「増やさない」「やっつける」!

食中毒が多く発生する時期になっています。一口に「食中毒」と言っても、その原因や種類、対処法などはさまざま。それぞれの対策や症状を理解して、食中毒を防ぎ、正しく対処しましょう。

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食中毒とは?

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食中毒とは、食中毒を起こすもととなる細菌(さいきん)やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、げりや腹痛、発熱、はきけなどの症状(しょうじょう)が出る病気のことです。

食中毒の原因によって、病気の症状や食べてから病気になるまでの時間はさまざまです。

時には命にもかかわるとてもこわい病気です。
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こんなに多い、食中毒

厚生労働省の統計によると平成29年の1年間に、食中毒になった人は16,464人で、その内3名の方が亡くなっています。
食中毒事件数・患者数の推移

食中毒事件数・患者数の推移

これは、お医者さんが食中毒と診断し、保健所に報告があった人だけを数えたものですので、お医者さんにかからなかったり、お医者さんが食中毒と診断しなかった人を加えると、実際はこれよりもはるかにたくさんの人が食中毒になっているだろうといわれています。

食中毒の原因って何?

食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。

細菌もウイルスも目には見えない小さなものです。

細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。
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「細菌」と「ウイルス」の違い

実は大きさからして全然違うんです。

たとえば、ウイルスは直径が約0.01〜0.2μm(ミクロン:1μmは1mmの1/1000)で、細菌の大きさは0.5〜3μmといわれています。

ちょっと突然ですが、30階建てのタワーマンションを見上げたことがありますか?

だいたい高さは150m。ウイルスの大きさを人間とすると、もちろん種類や個体によって異なりますが、細菌はそのタワーマンションくらいの大きさになってしまうんですね。

もちろんどちらも人間の目では見えないので、その差を実感することはできませんが…
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もっとも大きな違いは、増殖するプロセスです。

細菌は「水分」「温度」「汚れ(たんぱく質など)」が揃った環境があれば自分だけで増えていくことができます。

一方、ウイルスは自分だけでは増えることができません。
他人の細胞に入り込まなければ、増殖することができないのです。
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