2021年7月6日 更新

食中毒を予防するには「つけない」「増やさない」「やっつける」!

食中毒が多く発生する時期になっています。一口に「食中毒」と言っても、その原因や種類、対処法などはさまざま。それぞれの対策や症状を理解して、食中毒を防ぎ、正しく対処しましょう。

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飲みかけのジュースをそのままずっと置いておくと腐りますね。

この「腐る」という状態は、細菌がそのジュースに混入し、含まれている糖分を「えさ」として勝手に分裂・増殖し、“細菌だらけ”になったことを意味します。
一方、ウイルスは「中にDNA(またはRNA)という遺伝子が1、2本入ったカプセル」という非常にシンプルな粒子です。細菌のように自らえさを食べて自分のDNAを増殖させるような機能はもっていませんから、いくらウイルスの多いところにジュースを置いておいてもウイルスが増殖することはありません。

微生物に分類されますが、厳密には「生物」ではないのです。
このように、決定的な違いとしては、細菌は生物であり、ウイルスは生物とはいい切れないところです。
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6月~8月と11月~3月は、特に注意!

食中毒と言えば、夏場の暑い時期を思い浮かべる方も多いでしょう。
事実、高温多湿の環境となる6月~8月は食中毒菌が増殖しやすい季節です。

一方、ウイルスが原因の食中毒は、11月~3月が発症のピークです。
気温が低く乾燥しやすい環境中ではウイルスが長く生存し、空気中の飛散量も増加するからです。

このほか、有毒な物質を含んでいるキノコや魚のフグなどの「自然毒」や、アニサキスなどの「寄生虫」を間違えて食べてしまって起きる食中毒は年中起きる可能性があることも忘れてはいけません。
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食中毒をおこす主な「細菌」と「ウイルス」

◆サルモネラ菌

十分に加熱していない卵・肉・魚などが原因となります。

例・生卵、オムレツ、牛肉のたたき、レバ刺し

乾燥(かんそう)に強く、熱に弱い特徴があります。
食後、6時間~48時間で、はきけ、腹痛、げり、発熱、頭痛などの症状が出ます。

◆黄色ブドウ球菌

ヒトのひふ、鼻や口の中にいる菌です。傷やニキビを触った手で食べ物を触ると菌が付きやすくなります。そのため、加熱した後に手作業をする食べ物が原因となります。

例・おにぎり、お弁当、巻きずし、調理パン

この菌が作る毒素は熱に強く、一度毒素ができてしまうと、加熱しても食中毒を防ぐことはできません。
食後30分~6時間で、はきけ、腹痛などの症状が出ます。
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◆腸炎ビブリオ菌

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