2023年6月25日 更新

「よくできたね」はNG!テストの点数を褒めてはいけない理由

子どもたちが学校から持ち帰るテスト。子どもたちよりもテストの点数に一喜一憂していませんか?100点をとってきた時には、「よくできたね!」「100点とれたね!」などと言ってしまいがち。私もそうでした。 しかし、実はその言葉が子どもの力が伸びなくなる原因となることも。 この記事では、なぜだめなのかについてと、意識したい言葉がけまでを、小学校の先生の経験をふまえて紹介します。

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元小学校教諭で小学生2人のママのちこたです。小学校の先生の経験から、子育てに役立つ情報などをお伝えします!

テストの目的を知ろう

小学校で行うテストの目的は、受験などの筆記試験とは少し意味合いが違うようです。

先生の目的は「どこまで理解しているか」をみて評価することなので、少し受験と似ているところがあります。

しかし、子どもの目的の1つは「自分の弱点を知り、克服する」ことでもあります。テストで間違えた問題を解きなおしたり、同じような問題に再度挑戦したりすることも大事です。

100点をとることを目的にしてしまうと、思わぬ弊害がでてくることも。

なぜ「よくできたね」がだめなのか

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子どもは親にほめられたいと思うものです。「点数はどうだった?」「100点すごいね」ばかりを言っていると、子どもは点数がよくないとほめてもらえないと思ってしまいます。

点数ばかりを気にしだすと

・悪い点のテストを隠す
・カンニングをする
・テストの点数で友達をばかにする
・テストの点数が悪かった時に自分を否定する

など、子どもにとってよくない考え方をしてしまいがちです。
実際に、「いい点数をとらないと怒られる」と言っていた子はテストの点数だけに目がいき、持ち帰ることをひどく嫌がりました。

意識したい言葉がけは?

では、どんな言葉がいいのでしょうか。褒めることは悪くありません。大事なのは褒め方です。

子どもがテストを持ち帰ってきたら、点数にこだわりすぎずに「よくがんばったね」と伝えてみましょう。小学生の時期は、結果よりもその過程を認めてあげるのが大事です。

100点の結果も褒めたい時には、「〇〇してきてがんばったから100点がとれたんだね」と、その過程を含めて褒めてみましょう。子どもは自分のがんばりを認めてもらえたと思えます。

子どもの姿勢・行動も褒めよう

学年が上がるにつれて学習も難しくなり、壁にぶち当たることもあるでしょう。そんな時に子どもを支えるのは、それまでの学習習慣や立ち向かおうとする気持ちです。

中学年くらいまでの間は、子どもが自分から学習に取り組んだり、苦手なことに挑戦したりすることを認め、褒めていきましょう。苦手なことに挑戦して克服できた経験を積ませることも大事です。

まとめ

テストを持ち帰ると「何点だった?」と聞いてよい点数を褒めていた私。しかし長男は3年生の時に算数でつまずいてしまい点数が悪くなりました。そこからみるみる自信をなくしてしまったことから、言葉がけを見直したのです。
5年生になった今、自分から机に向かって頑張れるようになりました。

子どもたちがのびのびと力をつけていけるよう、言葉がけを意識してサポートしていきましょう。
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