2023年3月11日 更新

「津波てんでんこ」って知ってる?その深い意味は家族の絆と信頼

津波てんでんこ(つなみてんでんこ)は、津波からの避難についての標語ないし合い言葉です。共倒れせずに未来へ命をつなぐための言葉。3.11を迎えるにあたり、家族でもう一度防災について話し合ってみてはいかがでしょうか。

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「津波てんでんこ」とは?

2011年3月11日の東日本大震災以降、「津波てんでんこ」という言葉がメディアなどで取り上げられるようになりました。
津波被害が多い三陸地方で「津波起きたら命てんでんこだ」と伝えられてきました。

これは「津波が起きたら家族が一緒にいなくても気にせず、てんでばらばらに高所に逃げ、まずは自分の命を守れ」という意味です。

「津波てんでんこ」の歴史

三陸という場所は、大きな津波が過去に何度か来ていました。

だから三陸では、大地震の後に津波が来ることを考えて、少しでも早く逃げるために、親や兄弟を待つことなくそれぞれがバラバラに逃げて、自分の命を守ろうとする教えがあります。
それは、家族の誰かを待っている間、津波に襲われることがあると、一家が全滅してしまう可能性もあるからです。
それほど、津波が来るまでに避難する時間が少ないということが言えます。
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「津波てんでんこ」とは各自で判断して、てんでんばらばらに逃げることです。

四つの深い意味

ぱっとその意味を聞きくだけだと、「なんて冷たい言葉・教訓なんだ」と思う人もいると思います。

実は、「津波てんでんこ」はもっと深い意味をもった言葉なんです。
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1.自分の命は自分で守る(ばらばらでもいいからそれぞれ逃げる)

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