《コールドプロセス法で石けんを作ってみましょう!!》
コールドプロセス製法とは、自然乾燥で一ヶ月以上かけて熟成させるという古来より伝わる伝統的な石鹸の製造方法です。熱を加えないため原料に含まれるビタミンや美容成分がそのまま石鹸に残ります。
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【準備するもの】
1)保護メガネ
目を保護します。必ず使用してください。
2)ゴム手袋
肌を守るためにゴム手袋は必ず使用してください。
3)かき混ぜ棒
苛性ソーダを溶かすときに使います。
4)泡立て器
混ぜやすく生地が飛びにくい泡立て器。
5)HARIO耐熱ガラス計量カップ500ml
オイルと苛性ソーダ水溶液を入れる容器です。
6)耐熱プラスティック計量カップ500ml
精製水やオイルを量るときに使います。
7)温度計×2本
オイルの温度と苛性ソーダ水溶液の温度を合わせるために2本の温度計が必要です。
8)ゴムベラ
石けんの生地をボウルから取り出すときに便利です。
9)ペーパーモールド
石けんの生地を流し込む紙製の型です。
・耐熱ガラスボウルまたはステンレスのボウル
・ステンレススプーン(苛性ソーダを計って取り出すのに使います)
・はかり(1g単位で量れるもの)
・保温箱(スチロールボックスや段ボール箱)
【身支度】
危険な薬品の苛性ソーダを使用するので身支度をしっかりと整えて作業します。
苛性ソーダは、水に溶かすと刺激臭や熱が発生します。
また、皮膚をとかす性質もあり、眼に入れば失明の危険もあるので取り扱いには十分注意して下さい。
• エプロン
• メガネorゴーグル
• ゴム手袋
• マスク
【作り方】
①500~1000mlの計量カップ精製水を量り、苛性ソーダをその中に静かに入れ、苛性ソーダ水溶液が透きとおるまで、ゆっくりかき混ぜる。
そして、40~45度位にさがるのを待つ。(水につけて温度をさげる)
注:換気をよくして、刺激臭、発熱に気をつけ、目に入らないように、肌につかないように注意する。
②固形の油脂(ココナッツ油・パーム核油)を量り、湯煎で溶かし、残りの油脂(オリーブ油)を加えて40~45度位になる様に調節する。
③①と②が、40~45度位になったら、ボールの油脂の中に苛性ソーダ水を注ぎ、石鹸の生地が跳びはねないように、泡が立たないようにかき混ぜる。
注:せっけん溶液のはねに気をつける
④常に40℃くらいを保ちながら、15~20分間かき混ぜる。
⑤20分間かき混ぜたらブレンダーでけん化を早めるか、※トレースが出るまでさらに泡立て器でかき混ぜる。
※トレースが出た状態・・・泡立て器を持ち上げたときにしたたり落ちる石鹸生地で、石鹸の生地表面に線が書けるようになった状態。
⑥石鹸生地が完成したら、型に流し込みラップをする。
⑦発泡スチロールの保温箱に入れ、タオルをかぶせ、24時間 45度くらいで保温する。
⑧仕込み日から、2日~1週間位の間に様子をみて行う。
注:必ず、手袋を着用してから、型をはずし切り分けて、湿気のない暗い場所で乾燥させる。
(身支度:手袋)(道具: まな板、包丁)
⑨仕込み日から1ヶ月~2ヶ月位熟成させ、pHの下がるのを待つ。
石鹸を水でとかし、pH試験紙でpHテストをする。pHが、8~10であれば使用OK!
【後片付け】
油べったりの容器たちの後片付けですが、依然手袋をしたままで、新聞紙等で油分を先に拭うと良いです。また酢をしみこませた新聞紙でで中和させるのも手です。(部屋中すっぱい匂いになりますが・・・)あとは中性洗剤で普通に洗います。
【市販の石けんとの違い】
●原料が違う
●作り方が違う
●添加物が違う
今回は無添加の石けんを作るので、何も加えませんが、例えば。保湿力の高い油や蜂蜜、洗浄力を高めるスクラブやクレイ、肌荒れを防ぐハーブ類などを添加して、自分だけのオリジナルソープを作ることができます。
手作り石けんに香りを付けたい時
今回は無添加石けんを作りましたので、香り付けはしませんでした。でも石けんに香りがある方がいいと思われる方は、天然100%の精油を使うこともできます。石けん生地の量に対して、2%まで精油を混ぜ込むことが出来ます。しかし、赤ちゃんや肌の弱い方は精油を入れない方がいいと思います。
オリーブオイル・・・350g
ココナッツオイル・・・100g
パームオイル・・・50g
精製水・・・194g
苛性ソーダ・・・66g