2022年3月10日 更新

宮城県沿岸部在住の東日本大震災での体験談~ライフライン復活まで~

東日本大震災時、宮城県沿岸部在住・筆者の自宅では、ライフラインの復旧まで、電気が一週間、水道・ガス・固定電話がひと月かかりました。こちらの記事では、私がこの間、どのように過ごしていたのかをお伝えしています。少しでも防災のお役に立てれば幸いです。

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お風呂の水はトイレに使いました。

トイレの水に関しては、近所の小学校のプールの水を解放したので、何回か汲みに行きました。川まで水を汲みに行っていた人もいました。

以前から、お庭の植物の水やりのために、戸井からの雨水をためるようにしていたお宅もあり、それはずいぶんと活用できていたようです。
仙台市東部にある避難タワー ※筆者撮影

仙台市東部にある避難タワー ※筆者撮影

手を洗うときも、流れる水を受け止めるよう、下に洗面器をおいて、それをバケツにためていました。
水は、トイレだけではなく、洗濯と髪を洗うのにもたくさん使います。

これはきれいな水でなければならないので、予定を立てて、前日の給水所で水を多めにもらってきていました。
飲料水に関しては、子どもが毎日学校にペットボトル飲料を持って行っており、水、お茶やポカリスエットなどはいつも買いだめをしていたので、何十本か常時ありました。
もしかしたら、飲み水よりも、生活用水のほうが足りなかったかもしれません。
ですが、洗濯しなくても髪が洗えなくても死にはしませんが、飲料水と食べ物だけは命に直結します。

食べること=生きること、本当にそうです。

水や飲み物に関してだけでなく、食料(特にお米)も普段からローリングストックで備蓄をしておいた方が絶対にいいです。
マニュアル通り揃えるとかなりきつくなってしまうので、保管できるスペースや、経済面を考えてできる範囲でいいので、無理せずに。

食べるものがあるとやはり、心の余裕に通じます。

おなかがすいているとどうしてもイライラして、協力して危機を乗り越えなければならないのに家族でけんかをして、無駄なことにエネルギーを使ってしまいますので。

◆地震直後はすぐに水を汲んで!!

ここでぜひ、この記事を読んでいる方にお伝えしたいのですが、地震直後はまだ水が出ます。
すぐには断水しないので、空いていたらお風呂でもいいし、鍋でもやかんでも構いません。

断水するまで、数分間なのか数十分なのかわかりませんが、どんな入れ物でもいいからその間、水を汲んでください。

もちろん、津波警報が出てしまったらすぐに逃げなければなりませんが、余裕のある時はぜひしてください。

これをするのとしないのとでは、そのあとの生活がまったく違います。
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