2022年3月10日 更新

宮城県沿岸部在住の東日本大震災での体験談~ライフライン復活まで~

東日本大震災時、宮城県沿岸部在住・筆者の自宅では、ライフラインの復旧まで、電気が一週間、水道・ガス・固定電話がひと月かかりました。こちらの記事では、私がこの間、どのように過ごしていたのかをお伝えしています。少しでも防災のお役に立てれば幸いです。

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ちょうど、お米も10キロ買ったばかりでした。

普段から鍋をするので、カセットコンロとボンベもあり、夜はカセットコンロでお米を炊いて、そこにふりかけや、おかずがあればおかずを足して食べていました。

野菜不足ではあったものの、家にある食料品が尽きるころには、食品の支給も始まり、「またこれ~」というような家族の不満はもちろん出ましたが、そこまで食べ物に困りはしなかったと思います。
週末に買いだめをして、金曜日までに食べきる、というご家庭も多いかと思います。

地震は金曜日でしたので、何もなかった…そういう知り合いの話もたくさん聞きました。

それぞれのライフスタイルなので、これは運でしかありませんね。
仙台市東部にある、東日本大震災慰霊の塔 ※筆者撮影

仙台市東部にある、東日本大震災慰霊の塔 ※筆者撮影

震災から一週間過ぎたあたりから、県外の親戚や知り合いなどから、食品をはじめとする支援物資を送ってくれるようになりました。

本当に助かりました。

それを近所の人と物々交換して卵やうどんを手に入れたりして、少しづつ、食生活もバラエティー豊かになってきました。
近所のスーパーは、地震の次の日は電卓で会計をして、在庫分は販売していましたが、午前中で商品がなくなり、それからはたまに開けていました。

店を開ける日を張り紙で朝に告知するので、それを毎朝、数店舗のスーパーの前に見に行くのが日課となっていました。

そして、スーパーではなく、小さな個人の八百屋さんみたいなところの方が商品があったりします。

こんなところにこんなお店⁉と震災をきっかけに知った店も多く、こういう時に活躍するんだなあと感心しました。

食料や物のゲットは、この時期はすべて基本、情報戦でした。噂を聞けば、自転車で行って並んで…という感じです。
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⑤ガス

ガスの復旧は長引くと、避難所の方から聞かされていました。

我が家は、IHクッキングヒーターでしたので、電気が一週間後についてからは調理は普通にできていました。

ですので、近所の人にカセットコンロを差し上げたりできました。
震災時、私はあまり髪を洗わなかったのですが、夫と子供たちがかゆいといい、やけに髪を洗いたがるんです。

カセットコンロで大きな鍋に水を入れて沸かすのですが、それも結構な水量なのでなかなか湧きません。

水とガスがもったいないから我慢したら?といっても、我慢できないというのです。

頭の油分が多いんでしょうかね?ガスと言えばあれが最初に思い浮かびます。
途中からは親戚が送ってきてくれた↓のようなものを使うようになりました。

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体はタオルを濡らして、温かい昼間に拭いていました。

⑥ガソリン

ガソリンが豊富にあった人たちは、内陸のほうまで買い物に行けるので、本当にうらやましたっかです。

津波が来ていない地域は、来た地域に比べて随分と品ぞろえがあるようでした。

我が家は、夫の車は津波をかぶってダメになり、私の車のガソリンは半分ほどありましたが、またいつ、高台に逃げなければならないかもしれませんし、車で過ごせなければならなくなることを考えると、とても無駄遣いはできませんでした。

ガソリンスタンドが開店しても、少ししか入荷しないのか、すぐに売り切れになってしまいます。

寒さの中、朝早くからガソリンスタンドに並んでも、少し前でなくなったりなどということが続きました。

しばらくすると、前夜からスタンドに車を置いて自宅に戻り、朝、車に徒歩で来るというつわものも出てきました。
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